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風の森通信 第644号


龍生派いけばな展


■日時 : 平成22年4月18日(土)12時~
■会場 : せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア
■主催 : 龍生派宮城県支部
 
 毎年この季節に必ず伺ういけばな展があります。
龍生派宮城県支部主催のいけばな展です。
今年は宮城県支部創立70周年記念の61回目。
開催期間中は前期と後期に分かれていて、昨日までの2日間が前期そして今日から明日までが後期となっていて二度楽しめるのもこのいけばな展の特徴です。
二日間とも印象に残ったのがボックス(フリー)コーナーの作品。

・前期
  川田 美洋 氏 

 花材はニューサイランとガーベラ。
バスケットの周囲にニューサイランが編みこまれ、ガーベラがその中に配置されています。色の対比が面白くガーベラの花それぞれが輝き生きています。
花車を連想してしまいました。
そんなバスケットの中をそっと覗き込みたくなってくる作品でした。

・後期
  佐藤 秋華 氏

 花材はしだれ柳、チューリップそして水引。
右に流れる水引の色を見るとたくさんの色で作られています。
いつも見慣れている赤や白だけではなく、たくさんの色が使われ幸せの先の色がいくつにもなっていて、きっと多くの方々から祝ってもらえるにちがいありません。
それにチューリップの一つ一つの表情が、これから先の幸せを見守っているかのようです。
現在から未来への時の流れを感じることができる作品であったと同時に、未来感そして幸せ感あふれるものでした。

 残念ながらお二人の先生方にはお会いすることはできませんでした。どんなイメージで作られたのか一度お聞きしたかったものです。
先生方の来年の作品も楽しみでございます。
写真撮影並びに使用許可については、受付の事務局の方々にご了解をいただきました。
感謝申し上げます。


和の学校仙台分校へどうぞ

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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今年も

花材を篭に編んでしまうなんて発想もあったのですね。思いもつかない表現でした。
去年も確か龍生派のご紹介をしてくれたのを思い出しました。去年は縄の龍みたいな作品だったと記憶していますが、今年も自分の考えの及ばぬ作品を拝見させて頂き嬉しく思います。
私も水引は好きで良く使いますが、こんなに沢山の色を使った事はありません。とても華やかですね。冨樫さんのお好きなブルーが少し見える様ですがおきにめしましたか?
寒かったり暑かったりの毎日ですが、作品はもう春爛漫でホットいたしました。有り難うございました。

感じたものの表現の仕方!

★さちりんさま
 おはようございます。
伺った花展の会場には「植物の貌(かお)」という言葉を見つけることができました。
それは花や枝を何気なくみるのではなく、意識して自分自身の新鮮な眼で見て感じたことを表現していくというものでした。
その花や枝をじっと時間をかけて見て、角度を変えて見て、明るさを変化させたり、匂いまで想像するものであったりすればその植物の貌が違って見えてきて一種の感動を感じ取れるのかもしれません。
そうすれば作者一人一人の花や枝に向き合う姿勢が、個性となって作り上げられていくような気がいたします。
思いもつかなかった発想や創造性・・・
去年の作品もそうでしたが、花や枝以外を使うことによって、その花や枝たちの表情がまた違ったものになるのを発見できるのがこの花展の面白さだと思っています。
佐藤先生の水引の発想も私などには及びもつかないことです。ご自分の置かれている環境も大きく左右するものなのかもしれませんね。
佐藤先生は先日男の子を出産されたと氏名札の裏側にコメントが書いてありました。
「生まれてきてくれてありがとう」と。
作品の一つ一つにいろいろな思いが込められているのかと思う時、私自身も作品の花を見る眼が、そして普段見ることのできる花や枝までもが違って見えてくるような感じがいたします。
私も写真を撮る時「植物の貌」を探しながら、自分の感じたその瞬間をと思っております。
いつもコメント感謝申し上げます。
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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