風の森通信 第2071号


雛飾り


 今日から広間席では七段飾りが私たちを出迎えてくれました。
毎年二月のこの頃から三月三日までしかお目にかかることができません。


 花は蠟梅そしてあけぼの椿、花入は萩の尺八で泥詩造。
とてもすっきりとした花の佇まいです。


 更々棚を使っての大炉後炭手前、包帛紗そして筒茶盌。


 次回二月二十五日のお稽古は、再度大炉後炭手前を教えて頂くことになりました。年に一度くらいしか教えて頂く機会が有りませんのでありがたいことです。



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風の森通信 第2069号


春一番の月釜 薄茶席



■日時:平成二十九年二月五日(日)午後二時~
■場所:仙台市青葉区北山 輪王寺 半杓庵
■席主:小池 宗昌 氏


 床   淡々斎筆  春光生福澤

  花    有楽椿  鶯神楽
  花入  萩                十二代陶兵衛造
  香合  淡々斎好  己寶珠 淡々斎在判箱 即全造



  釜    霰平丸            正直造
  炉縁   唐松蒔絵           葵春造


  棚    鵬雲斎大宗匠好  竹寿     秋峰造
  水指   古銅写           香齋造
  薄茶器  白檀塗 座忘斎御家元在判箱 萬象造
  茶杓   瑞巌老師昨  銘 鶴
  茶盌   雪花繪  鵬雲斎大宗匠箱    九代長左衛門造
    替   赫地紅白梅画         祥平造
    蓋置 青交趾            善五郎造
    建水 高取             碧山造
  御茶   松の緑              芭蕉園詰
  菓子   下萌             賣茶翁製
  菓子器  内朱丸盆 鵬雲斎大宗匠箱   表恵造


 年初めての二月の輪王寺月釜。例年であれば水道が凍ったり雪が積もっていたりするのが常ですが、今日の仙台は雪もなく立春に相応しい穏やかな日和となりました。
正客は濃茶席、薄茶席も宗偏流の菅原宗玉先生。

 〝春光生福澤〟
春の伸びやかな光に命が芽生え、豊かな希望の福が皆様に訪れますようにと。
香合の己寶珠は淡々斎が還暦の折に好まれた寶珠で、松竹梅の絵があるおしゃれな香合です。己は淡々斎がお生まれになった干支。

 お花は有楽椿。
京都等持院にある有楽椿は別名〝太郎冠者〟とよばれる侘助椿で、高貴な花の色合いが小池先生のお好きなお花とご紹介がありました。枝物は鶯神楽で室内に入れようやく赤味がでたとのこと。小さな蕾の色にまで気を使っていただいた小池先生の心遣いに感謝です。

 お釜は霰がきれいな平丸で鐶付は鬼面。
炉縁は新春にあわせ唐松蒔絵で棚は竹寿棚、棚に映える水差は真葛宮川香齋ですっきりした姿です。模様は中国の武具に使われいたもののようです。
また菓子器の一つが、学校茶道の委員長を退任された記念に頂いたとご紹介と御礼がありました。

 使われたお水は、社中の方が富士山の伏流水をわざわざ汲んできた名水で点てていただいたものでした。お茶は芭蕉園詰の〝松の緑〟で香りもよくとてもおいしいものでした。薄茶器は白檀塗で、金箔の上に漆塗りを施し模様を浮かび上がらせるという見事なものでした。
お茶杓は後藤瑞巌老師作でご銘は〝鶴〟濃茶席でも鶴が眠っておりましたがこちらのお席では飛んでおられます。

 お点前をされたのはイギリスの女性の方。
お茶がお好きな雰囲気がとても良く伝わり、丁寧にお茶を点てていただきました。菅原先生から最後に〝外人さんに負けないようにお稽古に頑張りましょう〟とのお言葉!!
今日のお席のテーマは新春にあわせての〝松竹梅〟だったでしょうか。

 菅原先生に教わったことがあります。
〝円香(えんか)を聞かせてもらいます〟ということ。
お濃茶を飲み終わった後に古服紗の上にお茶盌をのせ、顔を近づけてお茶の香りを楽しむことだと教えて頂きました。
これまでは濃茶をいただくとき一緒に香りも楽しむものだとばかり思っていましたが、飲み終えた後に改めて香りを聞くことだったのです。

 大沼先生と小池先生のおもてなしの妙を存分に味わわせていただき、名残を惜しみながら輪王寺を後にしたのです。


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風の森通信 第2068号


立春



 今日は立春。
穏やかな日差しで春の予感です。
昨夜節分でまいた豆ひとつ、机に残って春立てり 。

 広間に移り大炉での初炭手前、濃茶そして筒茶碗。
床には曙椿そして蝋梅。



 客席から炉の中の火がよく見えてまいります。

雪輪瓦に火の灯りが写ります。


 御茶は杜の昔。
おいしく頂くことができました。
来週は祝日のためお稽古はお休みとなります。

 明日は輪王寺での月釜。
小池先生のお席が楽しみでございます。



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風の森通信 第2065号



初稽古



     釜からの湯気立ち昇る初稽古  2017/1/14 冨樫 通明



 今年初めてのお稽古は唐物でした。

 お薄は今年の干支の〝酉〟絵柄のお茶碗です。




 京焼でしょうか。
長嶋さんに点てて頂きました。
12年前にもお目にかかっているはずなのですがどうも思い出せません。
次回お会いできる12年後はさて・・・

 ところで十二支を漢字できちんと書けますかと齋藤先生からいわれて、自信がありませんでしたがなんとか書くことができました。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種。
「酉」は漢字の読みとしては「とり」ですが、意味は「にわとり」と先生から教えて頂きました。

 それに「亥」に当てられるのは本来は豚であって、日本での猪は十二支普及圏の中では特殊なようです。漢字の「猪」は中国では豚も含めた言葉とも。
日本では古くは豚を「亥」と呼んでいましたが、豚を飼う習慣が一時廃れ豚がいなくなると猪を「亥」と呼ぶようになったようです。
知らない事がいっぱいあるものです。


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風の森通信 第2064号


啐啄同時


 一月七月(土)、斎藤社中の初釜です。

待合広間のお床

  宗雲老師筆  啐啄同時 


力強く元気のいい鶏が卵の殻を突いています。

 親鶏が卵を抱いておよそ二十一日、いよいよ卵がかえる時、雛が中から殻をつついて音をたてるのを「啐(そつ)」と言い、その時すかさず親鶏が外から殻をつついて破るのを「啄(たく)」と言います。
この「啐」と「啄」が同時に起こり、初めて雛が誕生します。どちらかが早すぎても遅すぎても雛は誕生できません。

 古くから禅の世界では、弟子の機が熟すのを見極めた時に、師である高僧がすかさず教示を与えて悟りに導くという両者の関係を「啐啄同時」という言葉で表してきました。
相手の思いを感じ、その瞬間に誠心誠意の対応をする「啐啄同時」の関係は、人と人とが関わるあらゆる場面において欠かせないものです。
 茶席においても亭主と客とが心を通わせピタリと呼吸が合い素晴らしいお席になります。
まさに、「啐啄同時」ではないでしょうか。
後輩たちに齋藤先生から茶名申請のお話がありました。



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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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