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風の森通信 第471号


春が来る


 
   また春がくる
   いつものように強い風が吹く
   吹いてくる風は三寒四温
   春一番が忘れていったものは
   風邪ひきの吾そして残された五感
   でも こうしてまた春がくる


 先週の月曜日から水曜日まで高熱を出してしまい会社を休んでしまった。
十年来風邪もめったにひくことはなかったが、今回だけはどうにもならなかった。
平熱が35℃を少し越える程度の私なのだが、39℃を過ぎると死ぬのではという不安が襲ってくるものだ。
そんな時はなにをするのも総てが面倒なのである。
薬を飲むのも面倒。
話をするのも面倒。
食事を摂るのも面倒。
検温することすら面倒。
考えるのも面倒くさいのさい。

 でも高熱にうなされながらも、おいしいものをいただいくことができました。
香川県産の「ふるーつ物語」という小さなみかん。

photo_20022702.jpg

直径は5~6センチ程度で、サイズ的にはSか2Sといったところだ。一つひとつ「まる曽」と印刷された袋に入れられ、おまけに葉まで付いていて皮は非常に薄いのが特徴。
後で教えてもらったのだが、甘みは15、6度もあるとのこと。
こんなに甘くておいしいみかんは初めてであった。
風邪の時といわず、またいただきたいものである。


 今日のお稽古は後炭所望そして薄茶総荘り。
薄茶の時に出された干菓子はごらんのような甘酒ボンボン!

photo_20030102.jpg

これは以前同じ齋藤社中におられ、東京に転勤となったT・Mさんから届いたとのこと。
ありがたいことでございます。
きれいに並んでいるのにいただくのが誠にもったいない。
今日でお茶室に飾られた雛人形たちとはまたお別れです。


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ジャンル : 趣味・実用

風の森通信 第455号


牡蠣蕎麦(かきそば)


 お歳暮に生の牡蠣(かき)を贈ろうと思い、一番町の「かき徳」に行き注文を済ませてきた。
仙台は近くに三陸や松島などの牡蠣の生産地があり、食べる機会が多く新鮮な牡蠣が容易に手に入るところである。
届けた先の知人たちはいつも牡蠣鍋でいただくのが多いようだ。
牡蠣の発送をお願いした後、仙台三越にも立ち寄り用事を済ませ出てくると、ちょうど目の前に「さん竹」というそば屋さんがある。
店の前には「かきそば」という立て看板があってまっ先に目に入ってきた。
先方さんへ生牡蠣を発送したのはいいが、私だけが食べていないのも何か物足りなさを感じて暖簾をくぐってしまった。
「さん竹」は季節毎に旬の素材を入れてくれるので昔から通い続けているそば屋さんだ。
全国新そば会加盟のお店で、宮城県内ではこのお店だけである。
春は「白魚」、夏は「あなご」や「ホタテ」。
秋は「松茸」、今の季節は「牡蠣(かき)」と地元の自然の豊かさをそばと一緒に楽しむことができる。
お昼時ということもあって店の中はほぼ満席であった。
相席しかなかったので、和服姿の奥様の前に座らせていただいた。
みるとその奥様も「かきそば」を黙々とすすっていた。

「かきそばお願いします」

店内は席がほぼうまっているのに以外と静かで、そばをすする音がそちらこちらと聞えてくる。
飲食店というのは一般的に、食べるという目的で自然発生的に集まり、人が大勢ということもあって話に夢中になってうるさいものだが、そば屋だけはそのことはあてはまらないようだ。
しばらくすると「かきそば」が運ばれてきた。

photo_19122201.jpg

湯気がたって、そばの上には大きな牡蠣が五個どんと置いてあった。

「いただきます」

一番先に右側の一番大きな牡蠣をいただいた。
あの独特の味と食感がなんともいえない。
牡蠣をいただく度に、大人の味だといつも感じて食べている。
牡蠣は子供の頃はまったく食べられないものの一つであった。
食べられるようになったのは社会人になってから最初に「かきフライ」が好きになり、食べているうちに「牡蠣の酢の物」も食べられるようになった。
大人になってようやく抵抗感もなくいただけるようになった。
「かきそば」は静かな味と共に大人の味でもあると思っている。
私もふぅふぅいいながら、すすっていただいてきたのは云うまでもない。

「ごちそうさまでした」

交わした言葉は3回だけ。
お代は1,300円也。


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風の森通信 第411号


故郷からの宅急便


 午前十時頃に故郷山形から二つの宅急便が届いた。
「さくらんぼ」そして「細竹」
「さくにんぼ」は山形県高畠町の農事組合法人屋代農業生産組合の中村さんから届けていただきました。

photo_19070802.jpg

品種は「紅秀峰」
大粒で張りがよく、甘味が強いのが特徴。
サクランボを代表する佐藤錦は甘味と酸味が特徴だが、「紅秀峰」は酸味が苦手な方や、食感・大きさを求められるお客様にはお薦めとのこと。
食べてみるととてもフルーティーな感じといえようか。
表面の皮がはじけたと同時に、甘い雫がどっと口の中を満たしてくれます。
新品種の「さくらんぼ紅秀峰」の味を楽しむことができました。

「細竹」は山形市の兄から届きました。
地元では「曲竹」とも呼ばれています。

photo_19070803.jpg

生でも食べられるほど柔らかく苦さもない。
さっそく皮を剥いてお味噌汁に入れていただきました。
竹の香りと噛んだときの歯触りは、若い竹だけが持つ特徴といえるのかもしれない。
来週の朝茶事の時にも使えそうである。
兄は山登りが好きでよく県内の山々を歩いている。
この細竹は月山の登山道付近にあったものを採ってきてくれたのだ。

「さくらんぼ」そして「細竹」、山形のこの季節を代表する味を楽しむことができたのです。

*農事組合法人屋代農業生産組合様へのリンクにつきましては、中村様からご承認をいただいております。


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風の森通信 第390号 


「蕨餅(わらびもち)」そして「ほのか煮」
 
 ゴールデンウィーク後半初日の仙台は快晴。
じっとしているのももったいなくて、松島そして石巻まで足を延ばしてみました。当然のことながら松島の町の中は大渋滞でほとんど車はマヒ状態。
そんな渋滞をよそに裏道を通り、まずは利府町浜田にある食事処「田里津庵(たりつあん)」に伺いました。
和の学校仙台分校会員で松島町在住の佐々木さんから、以前聞いていた裏通りを経由してなんなく目的地まで到着です。
その道は町の人しか通らないような道路で、車の通行量もほとんど無く道路を覆う木々は新緑で輝いておりました。
田里津庵に行くまでの狭い道路の高台から眺めたのがこの写真。

photo_19050301.jpg

山桜もまだ咲いていて、晴れ渡った空そして海からは優しい風が心地よく吹いてきてくれます。
午前11時の開店と同時に入ったので、窓際の最高の場所を案内していただきました。
松島の島々を眼下に見ながら贅沢なひとときです。

いただいたのは卯月田里津コース

  小鉢(穴子稚魚の酢のもの)
  お刺身
  春キャベツと穴子の博多蒸し
  鱒の春野菜巻き
  ズワイ蟹の奉書巻き
  浅利ご飯
  お味噌汁
  香の物
  デザート

今日はたっぷり浅利を使った浅利ご飯が出されました。
ひとめぼれのごはんとアサリの香りも程よく最高です。
そして最後にいただいたデザートが、他のどのお店でもいただくことのできない「蕨餅(わらびもち)」

photo_19050302.jpg

抹茶仕立でとても柔らかく、きなこがほどよくからまりそれはそれはおいしいものでした。
若い職人さんのオリジナル「蕨餅」とのこと。
「蕨餅」の特徴を生かした菓子作りをされている方に是非一度お会いしたいものです。
またいってみたい「田里津庵」でございます。

 その後は「ほのか煮」を求めて石巻まで車を走らせました。
この「ほのか煮」は、お茶の齋藤先生にご紹介いただいた生炊きさんまの佃煮です。

photo_19050305.jpg

ちょっと辛味があり、たらことこんぶの絶妙な醤油仕立ての甘辛。
この「ほのか煮」とおいしい「ひとめぼれ」のお米でいただくのが一番です。
石巻までいく機会がありましたら是非お買い求めください。
直接製造販売している「カネヤ佐藤商店」まで。
おまけでいただいた海産物もいっぱいです。
リンクのご承認までいただきありがとうございました。
気さくでお話好きな社長さんと奥様には感謝です、そしてまた伺います。
どうぞお元気で。

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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