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風の森通信 第2043号


白南風(しらはえ)


 仙台は昨日ようやく梅雨明けとなりました。
齋藤宗紀先生のお茶室にもそよ吹く風が入ってまいります。
“白南風”は梅雨が明けてから吹いてくる風のこと。仙台七夕を過ぎてから吹く“秋の初風”とは違います。


 お床は「雲悠々水潺々」
青空に雲が悠々と 浮かんで動いているのかとまっているのか分かりません。足元をみれば水はさらさらとひと時も休まず流れ続けています。

 お花は白槿と水引草。
外の鉄線の葉が風に揺れている様子が、床柱に陰となって映し出されていました。その陰が映っていたのは十五分ほどだったでしょうか。下ばかり見ていてはお茶室のこんな風情も見逃してしまいます。

 今日のお稽古は研究会のおさらいで真之炭、真之行台子そして台子薄茶点前。
この季節、客側の席に団扇が置かれていて、いつでも使うことができます。
でも今日は心地良い風が窓から入ってきて使うことも無く、蚊取り線香の煙を受けながらお稽古が進みます。


 来週のお稽古から村上さんが戻ってくることになりました。
産休明けで半年ぶりでしょうか。
久しぶりなので名水点でもやろうかと齋藤宗紀先生からお話がありました。
今から楽しみでございます。


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風の森通信 第1019号


「雪解風」
 

 「雪解風」は“ゆきげかぜ”と読み、春先の雪解け時に吹く暖かい風のこと。
遠い岩手山の雪解けは五月連休の頃と聞いているのでまだ一面積雪なのでしょうか。
またその頃に八幡平に行って「雪解風」を感じてみたいものです。


カサリンチュ  「あるがままに」 


映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」の主題歌


♪あるがままに あるがままに 風に吹かれて♪

聴く者を優しく包み込んでくれる柔らかな歌声が心に残ります。
この曲もカラオケに行って歌ってみることにいたしましょう。



 今日のお稽古は釣釜を使っての初炭手前、真之真台子そして台子薄茶点前でした。
来週から東北ゼミに向けて私だけ予習を少しずつお願いすることにしました。
お床の色紙



春くれば 宿にまづ咲く 梅の花 君が千歳の かざしとぞ見る


この季節、私が一番好きな色紙なのです。


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風の森通信 第1018号


「春北風」
 

 「春北風」とは初春に吹く北風のこと。
そのまま読めば“はるきたかぜ”と読んでしまいますが“はるならい”とか単に“はるきた”とも呼ばれています。
仙台は雪がまったく無い二月ですが、北風はまだまだ冷たく吹いてきます。
暖かく優しい風の吹く季節が待ち遠しいものです。

カサリンチュ ~白い雲のように~


   “風に吹かれて消えてゆくのさ
   僕らの足跡
   風に吹かれて歩いてゆくのさ
   白い雲のように”

 奥羽山脈に雪が無くなる頃に山形産のつや姫でおにぎりを握って、水彩画箱や茶箱でも車の荷台に積んで旅に出かけましょう。
ドアを開け風に吹かれて「白い雲のように」を歌いながら。 


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風の森通信 第1016号


「風巻」
 

 庭にでると芽吹き始めた木々の先端をたわめながら風が巻いています。
口笛を吹いているような風の音。
「風巻」を「しまき」といふそうな。
ここでいう「し」とは昔の人たちが使っていた言葉で風のこと。
私は季節の風の名前が大好きで、いつも風を感じていたいと思っています。
沢山の風の名前たちが、私のブログ名やぎゃらりーの名前である「風の森」の由来となりました。

 私の最近のお気に入りの歌はカサリンチュの「風」
この曲はNHKテレビドラマ「鴨川食堂」のエンディングテーマ曲です。

  “優しい風につつまれて なくしたものを探し出す
  陽だまりそっと 迷いをとかしてく”


  “優しい風につつまれて 大事なものを取り戻す
  私はそっと あなたにたどりつく
  私はそっと 私にたどりつく”

テレビ用に編集されて約一分半ほどの短い曲ですが、思いがいっぱい詰まった詩やメロディーが大好きです。
久しぶりにカラオケで歌ってみたい曲になりました。



 二月第二週目のお稽古は、大炉での逆勝手初炭手前、更々棚を使っての濃茶そして薄茶点前でした。
14日は日本陶磁協会仙台後援会の例会に参加してまいりました。展観として「近世の茶碗」、添釜は男子会員によるものでした。


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風の森通信 第877号


 山背風(やませ)


 昨日から仙台では最高気温が20℃、最低気温でも15℃程度となりカレンダーが一ヶ月も前に戻った感じがいたします。
この季節海からの北東の風が吹くと、山背雲がかかり霧雨や小雨が降り続いて低温となります。稲や野菜の生育に大きな影響を与えてしまい、昔から仙台では凶作風とも呼ばれてきました。
お昼過ぎ山形の実家に電話をしてみたところ30℃を越えているとのこと。ほとんど緯度が変らないのに、仙台は西側に高くそびえる奥羽山脈を背にしているからでしょうか。
お稽古をしていたら寒くて少し身震いがしたほどです。

 今日のお床

  徳禅寺 了庵筆   露 槿花咲西風


 今日のお稽古は、所要がありいつもより遅い時間での席入となってしまいました。
真之行台子と台子貴人点。
来週は研究会に向けたお点前と予告がありました。
名水点でしょうか、それとも葉蓋にて洗い茶巾でしょうか楽しみでございます。

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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