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風の森通信 第1015号


早や二月!

 
 申年となって早や二月となりまた齢を一つ重ねました。
古希を前にして何を見ても面白く,何を聞いても興味が持てて、何をしても楽しくなるのが本来の歳重ねだと思っています。
そのためにも今年一年健康、笑顔そして優しさを大事にしていきたいものです。

 昨年末に同居の義母が他界し、順送りでいえば次は私の番。
そんかこともあってか私は、周囲の方々や特にこれからを担う子供たちに「何かを伝えるために生まれてきた」と考えるようになってきました。
地球に住まわせていただいているほんのわずかな期間に、私の本当の思いをきちんと正確に伝えていかなければと思っています。
どれだけできるか分かりませんが現状を少し変えて、新しい目標や新しい価値観を模索するなら「自分がやりたいこと」に軸足を移していきたいと考えています。
「やれること」や「やるべきこと」ではなく、残り少ない私の人生は「やりたいこと」をメインにやっていきたいと心に誓っています。
当面はまもなく始まる裏千家東北ゼミの二年間の受講、男の料理教室への参加そして家庭菜園と子供茶道教室の継続、、、将来的には岩手八幡平での田舎暮らしを目指します。



 二月第一週目のお稽古はね大炉での逆勝手後炭手前、更々棚を使っての濃茶そして薄茶点前でした。
今月いっぱいは大炉でのお稽古となります。


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風の森通信 第946号


 友人からの年賀状


 中学校時代からお付き合いさせていただいている友人のA君から年賀状が届きました。
彼は五年前に高校教諭の職を辞し現在千葉県在住です。
年賀状にはガンジーの「七つの社会的罪 (Seven Social Sins)」が印刷されていました。

          「理念なき政治」
          「労働なき富」
          「良心なき快楽」
          「人格なき学識」
          「道徳なき商業」
          「人間性なき科学」
          「献身なき信仰」

 ガンジーがこれを発表したのは1925年(大正14年)です。
それから90年を経過し、東日本大震災を経験してはや4年近くになります。震災後の進まぬ復興、原発被害と存続の問題、政局の右傾化、教育の荒廃、もうけ主義やブラック企業の台頭、宗教の形骸化、STAP細胞等の問題・・・・今の日本の社会は、一つひとつが何も変わっていないように思えてなりません。現在の社会的緒現象を見ると、逆にエスカレートしているように思えるのはA君と私だけでしょうか。もしガンジーが生きていたら、今の日本の現状を見て何と言うのだろうか。
「七つの社会的罪」を書いてくれた友人の年賀状は、日本の社会や私自身を含めていろいろ考えさせられるものだったのです。


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風の森通信 第835号


 叔父「神尾敬蔵」を偲ぶ

 天童市の叔父「神尾敬蔵」(89歳)が17日に亡くなり、昨日は火葬そして告別式と参列してまいりました。
 旧国鉄を55歳で退職し、OB会の取りまとめや近くの公民館長を長年勤め、その後所有していた畑にさくらんぼの木を10本、ラ・フランスの木を20本、それにぶどうなどを植えて果樹栽培をして楽しんでいました。つい一年前までは愛車のトヨタのRAV4に一人で乗りよくさくらんぼ園によく通っていたものです。
毎年季節毎に叔父が丹精こめて育ててくれた果物を宅急便で届けてくれました。
伺う度に叔父から習ったことは「流した汗と引き換えに、豊かな実りを手にする喜びは何ものにも勝る喜び」ということでした。
去年から私が家庭菜園を始めているのも叔父の影響によるものです。
もう叔父の笑顔に会うことは叶いませんが、畑に出る度に叔父のことを思い出すことになりそうです。


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風の森通信 第827号


 美しさ


 人生どこまで行っても分からないことが多いものです。
でもなんとなく分かりかけていることが一つあります。
 それは見た目の単なる美しさは年数が経つと輝きを失い、逆に内面から生まれてくる美しさもあるということ。その判断材料なるのは所作、話す言葉やその内容で美しさを決めることができます。
やっぱりそれは何かに一所懸命。
その対象が仕事や家庭、趣味であったりもしかしたら恋愛かもしれません。一所懸命によって心が変化し、体まで変革されてくるのでしょうか。健康的で美しく、行動や思考も前向きです。輝きや雰囲気、オーラもしくはフェルモン・・・つまりそこから発せられる何かが私を惹きつけます。それは五感では感じられない美しさとでもいうのでしょうか。
でもその美しさが他の方々に通じるかとなると話は別です。私にとっての美しさであり魅力であって、それは本能に直結した美しさです。
ある程度の年齢にならないと分からないこと、それは私の第六感のようなものなのかもしれません。
だからこそ大事にしたい今感じる美しさ。

 今日のお稽古は月点前の拝見無しと拝見あり。
器据(きずえ)の上の棗は秋草蒔絵。

これからの季節の一瞬の輝きが描かれています。
 来週は色紙点そして御所籠と先生から予告がありました。
大好きな茶箱のお稽古も来週でお仕舞です。

 明日は輪王寺での月釜、午後からは仙台白百合学園高等学校学園祭茶会にも伺ってきます。


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風の森通信 第732号


東北地方太平洋沖地震


 仙台の冨樫です。
無事です。
自宅も奇跡的に無傷です。
壊れたものといえば食器が数枚割れた程度でした。でも無事や無傷といっても外見的にはといったほうが適切かもしれません。
地震発生から今日まで、多くの皆様方からメールやメッセージをいただき感謝申し上げます。大変ご心配をおかけしました。
地震発生の夜に携帯電話のバッテリーが切れてしまい、皆様方から安否確認のメールを頂戴していたにも関わらず返信ができず大変申し訳ありませんでした。

 その日は仕事の外出先でった太白区長町一丁目のビルの中にいて被災しました。すぐに道路に逃げて道路で立ちすくんで約五分間揺れが収まるのを待っていました。道路の両側に立っているビルがギシギシと大きな音が出て、いまにも倒壊しそうな状況でしたがその場は道路の陥没程度で事なきを得ました。
太白区ということもあって幸いなことに津波に襲われることもなく職場に戻ることができました。出先が若林区や宮城野区であったら、自分がこうしてブログを書き込んでいなかったかもしれません。
地震発生から今日まで水道の断水はなかったものの、電気、ガス、通信が途絶えなんとも心細い三日間でした。
昨日ようやく電話回線と光回線が復旧、そして今日は電気が復旧しました。電気が復旧するまでの間の情報源は総て携帯ラジオだけの毎日でした。本日ようやく各地の被災状況を初めてテレビや新聞で確認することができました。以前勤務した宮古市や、友人の多い石巻そして気仙沼などを見て、あまりにも悲惨な状況を見て思わず夢であってほしいとつぶやいたほどです。
亡くなられた皆様方のご冥福を祈るとともに、現在もまだ行方不明となっている多くの方々が、一刻も早く救出されることを願っています。
車のガソリンも無くなりまったく移動ができません。
一刻も早い人命救助を最優先していただきたいと思いますが、あわせて人も物資も動けるよう道路整備も急いで欲しいものです。
それにしても震災当日の夜と昨日の夜の星空はきれいで、いつもこんなに星があったのかと驚かされます。
真っ暗になって初めて知ることができた輝く星の美しさ。

 今回の地震で、日本はこれからいろいろな面で大きく変わっていくように思います。
その一つは「脱原発」です。
このことについては被災状況からみて時期尚早といわれそうですが、あえてこの場を借りて一言述べさせていただきたいと思います。
これまでブログ「風の森通信」で政治・経済・社会についてはあまり触れてきませんでしたが、今回自分に火の粉ならぬ放射線が降りかかってきたわけですから黙って見過ごすわけにはいきません。

東京電力福島原発の事故の関係で、米第7艦隊は十四日午後仙台市付近で救援活動を行っていたヘリコプターの搭乗員から、低レベルの放射線が検出されたと本日発表されました。
私は今日交通手段がなかったので、自転車で自宅と会社の間の十三キロの道を行き来しました。既に私も目に見えない低レベルの放射能をあびていたと考えるには十分です。もっと近くに住んでいるいわきや福島の友人たちにとっては私より深刻な問題です。このような状況下ではいやがうえにも「脱原発」と叫びたいと思います。もし皆様方も放射線をあびたとしたら「原発」をどう考えられますか。食卓に放射能に汚染された食べ物が並んだらどうされますか。
 東京電力が福島県浜通りに原子力発電所を建設し、これまで地震が起きることについては何度も論議され「安全」ということで結論が出された結果がこの有様です。想定外を考慮することが出来なかったことは地震に対する関係者の甘さとしかいいようがありません。経済や環境を優先させ人命を尊重することを怠って原発を作ってきた段階から既に人災だといわざるをえません。
供給電力量が少なくなることにより、計画停電で対処することが大きな問題としてテレビやラジオに流れています。その前に一人一人が原子力発電に頼り過ぎてきた日本社会であったと反省すべきではないでしょうか。そうしていかないと被害者意識しか生まれません。
これまでは私もその原子力発電で得た電気のおかけで、ホームページやブログそしてMIXIなどで楽しんできましたが、そろそろ考え方を改める時期に来ているのかもしれません。具体的には昔からあった「節約・節電」を実践していくことをもう一度考え直したいものです。
「原発」を人間としてどう見るべきか、社会を形成していくうえで本当に私たちにとって必要なことなのか、もう一度基本に立ち返って考えなければならないと思っています。
今回の地震による原子力発電所の事故により、一人一人の意識を変える大きな転換点になるのではないでしょうか。
3月11日、日本が大きく変わる日になるに違いありません。


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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