ふろしきを使った「和のラッピング教室」 ・日時 平成18年6月24日(土)午前10時30分~12時30分
・場所 仙台市ガス局ショールーム 2階コミュニティースクェア
・講師 ラッピングコーディネーター 佐藤美枝先生
今回の教室は、ガスサロンサタデー広場イベントとして開催されました。参加人数も20名で私一人が男性、あとは全て女性という参加構成。
講師の佐藤美枝先生はラッピング協会東北地区専任講師で、専門学校やカルチャー教室等でも活躍されております。先日は東京で開催された「ふろしきトーク」にも参加してきたという「ふろしき研究会々員」。そして和の学校仙台分校では「つながる、、結び」も担当していただいております。
「ふろしき」と聞くと懐かしい感じがします。
「ふろしき」は、私達の日常ではほとんど使われることが少なくなってきて、箪笥の奥に眠っています。
最近、小池環境大臣が新聞やテレビ等で「ふろしき」を取り上げ、再利用、エコライフ、伝統、多用途などを宣伝しておりました。
今回の教室の会場には、普通の大きさの風呂敷と、小ぶりな風呂敷、少し固めのバンダナと柔らかめのもの計4枚が準備されていました。それに立方体の箱、少し小ぶりな菓子箱そして小瓶。
私にとって仕事以外での教室は初めての参加。
聞くこと成すこと初めての体験です。
縦結びしかできない私でしたが、初心者の私でもいろいろな風呂敷の結びに挑戦することができました。
きれいには結べませんでしたが、佐藤先生から指導を受けるとなんとか形になるものです。
以下の写真は佐藤先生の作品や、私が作ったもの、お隣の方の作品を写真に撮らせていただいたものです。
小瓶が風呂敷に包まれればこんな姿に生まれ変わります。後方の黄色い風呂敷に包まれている結びは「西瓜包み」
(佐藤先生の作品)

「二つ結び」がとてもおしゃれです。
(お隣の生徒さんの作品)

結びを左端にしただけでも素敵です。
(以下、私が結んでみました)

二段重ねの箱は「プリーンノット」での結び。
こんな結び方で大切な方にプレゼントしてみたいものです。

お弁当箱もこのとおり。
一度でもいいからこんな姿のお弁当箱を持ってみたいものです。

講師の佐藤美枝先生。
楽しくお話をされ話題の豊富な先生というのが第一印象。
仙台弁がいたるところに出てきて懐かしい言葉がいっぱいです。
それにもまして、風呂敷を結んでいる先生の手の動きには見とれてしまいます。

佐藤先生からご自分が創作された結びの紹介もしてもらいました。その時のエピソードや、使っていただいた方からの感想、苦労話や裏話もしてもらいました。
会場からは笑いがあったり、驚きの声があがるなど和やかな雰囲気の中2時間はあっという間に過ぎました。もっと時間があったらというのが感想です。
宮城テレビでも取材に訪れるなど、注目された「和のラッピング教室」でした。
結びの中で「真結び」と「ひとつ結び」そして「プレーンノット」の3つの結び方で、すべてのものを結び包めると教えていただきました。
家に帰ってからも何度か復習してみました。
時折、風呂敷を手にして遊んでみることにいたしましょう。
風呂敷を触っていると柔らかくてそして優しいものです。
風呂敷に描かれている文様や色もよく見てみたいもの、気にいったものがあれば手の届くところに揃えておきたいツールです。
結んだり包んだりしていると、先人の知恵や心が伝わってくるような気がします。そして今は創作されたいろいろな結びができているようです。
忘れかけていたものがIT時代の今に求められ、生かされそして通用している「ふろしき」が目の前にある。
それが「和の文化」、「伝統文化」といえるのではないだろうか。
たった一枚の風呂敷から作られる結びそして形を、日常生活の中でも使い楽しみながら次の世代を担う子供達に伝えていきたいものです。
今回の教室を企画していただきました、仙台市ガス局のスタッフの皆様方に御礼を申し上げます。
次回もまた開催されることがあれば参加させていただきます。
ありがとうございました。
(参考)
「縦結び」について
葬儀には通常とは逆の「逆さごと」というものが行われます。
例えば、死者の衣装は左前に着せる。帯の結びもこま結びを縦に結んだ「縦結び」。死者に対して、もうこの世ではない別の世界に旅立つことを知らせるための結び。
「プレーンノット」について
結び目の小さなネクタイの結び方の一つ。
これらの言葉の意味についても、会場にて佐藤先生に教えていただいたものです。
出会いはやはり「学びの場」です。
「和の学校」仙台分校へどうぞ
「和の学校」仙台分校、「つながる、、結び」へどうぞ
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