風の森通信 第300号
もう十五年も前のことになろうか。
仙台市で短歌結社「青嵐」全国大会が開催された。
私は開催県の一担当者として、事務局のお手伝いを少しばかりさせてもらった。宿泊ホテルの手配の関係で、一人の女性をホテルまで案内したことがある。
名前は岡本さん、緑色の洋服の似合う女性であった。
それが縁で年賀状のやり取りが今も続いている。
私が転勤で仙台に戻ってから、茶道を始めたことを年賀状で告げた。翌年の年賀状には、大学の学生茶道の先生をされているということが書いてあった。
私と同じ裏千家の茶道に係わっていると聞いたのは初めてのこと。東京と群馬を行き来する忙しい毎日であるという。
驚きとともに、同門であるという嬉しさがあったのを今でも覚えている。
昨年はじめから裏千家の月刊誌「淡交」の俳壇に、彼女の句が掲載されはじめた。最初は同姓同名の方かと思ったが、住所が群馬県となっていたので間違いはなかった。
その後、何度か彼女の俳句を目にしている。今年の年賀状では私の短歌や俳句を「淡交」で見ていただいていると記されていた。
今回初めて「淡交」6月号に、彼女と私の名前が同時に入選していたので紹介したい。
「淡交」6月号俳壇入選句
クレソンを摘みつつ憩う川畔 岡本
「淡交」6月号歌壇入選歌
お稽古のようすブログに打ち込めば寅の刻にもコメント入る
冨樫
同じ団塊の世代で、互い同じ趣味を持ち元気でいることを、一冊の本の中で知りあえることはありがたいことである。
いつかまたお会いできればと思っている。
仙台は朝から雨降り。
庭の松の木陰に「マンテマ」が咲いてた。
この花は北海道の義兄からいただいたものでもう十年にはなるだろうか。
いつも梅雨の前に咲いてくれます。
「杜の都大茶会」はどうだったろう。
和服を着てのお茶会、風も強かったので中止となったであろうか。
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