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風の森通信 第314号

 ・ 平成18年7月23日(日)午前10時30分~
 ・ 山形県山形市 山寺芭蕉記念館 観宝亭 

山形領に立石寺と云山寺あり。
慈覚大師の開基にして、殊清閑の地也。   おくのほそ道


元禄2年7月13日。
松尾芭蕉が曽良とともにこの地を訪れている。

       閑さや岩にしみ入る蝉の声     芭蕉

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句碑は寛永6年建立のもので、左右には一具、二丘、川丈の句が一緒に刻み込まれています。

山寺芭蕉記念館は平成元年(1989年)に、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で山寺を訪れてから 300年目の節目の年に建設され、数寄屋造りの茶室「観宝亭」や研修室が併設されています。

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年間をとおし毎週「市民茶会」が開催され、各流派のお席を楽しむことができます。
また、「茶房芭蕉堂」では山寺の全山を借景としてお茶をいただけるなど、観光客や市民の方々が絶えることはありません。

待合床 玉井信     蟹絵

床    足立泰道筆  坐看雲起時

      裏千家つばさ青年部ОB会  鈴木氏

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坐(ざ)して雲の起こる時を看(み)る

王維の漢詩「終南別業」の一節とのこと。
一人坐り、雲の湧き起こるのを見ている様。
無心になりながら大自然と一体になる時、悠々として他の事に心をわずらわされず、気のおもむくままに生きられるのだと。
山寺の険しい山上にたつ寺では、座禅をしながら流れ行く雲の湧き起こる時を看ることが出来るのでしょうか。
こうしてお茶室に正座しているだけでも、雲の流れるように時が過ぎていきます。

花      ねむの花、源平下野、桔梗
花入    蝉籠            芭蕉記念館常叶
香合    イトトンボ蒔絵       中村星山

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釜      筒形           和田美之助造
風炉    道安           蒲池窯
水差    斑唐津          幸悦窯
薄器    欅棗            佐藤達夫造
茶杓    銘 一滴水       有馬頼底
茶碗    黒馬盥(ばだらい)   政所窯
 替     青楓           善峰
蓋置    引切              
建水    砂張            魚住安彦造
煙草盆   籃胎
火入    有田 野の道
菓子    綿菅           三万石製
汲出し   白結晶釉        寿泉窯
水      庚申水         寒河江市田代

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 山形は暑い一日でした。
今回の例会は「お茶を楽しむ会」の4名のメンバーの参加となりました。

鳴いていたのはアブラゼミにはあらずニイニイゼミ。
300年以上前のこの季節に、芭蕉は山寺を訪れていていたことになります。
私たちも当時の暑さや、蝉の鳴き声を体感することができました。

席主の鈴木先生そしてお点前をされた方も男性と、いつもの例会とは違った雰囲気です。
お道具では水差の斑唐津が印象に残りました。
幾筋にも流れる滝に見えたり、山奥の木立の光景にも見えるなど参加した会員から多くの感想が出されました。
そしてお水も寒河江市田代にある庚申水と、なかなかいただくことのできないありがたいものでした。
お茶会のテーマは「自然の恵」、それとも「自然との対話」ではとの感想も出されましたが、どのようなテーマだったのでしょうか。

 今回のお茶会で、鈴木先生には大変お世話になりました。
おいしいお茶と心こもったおもてなしに感謝申し上げます。
また、観宝亭の中を案内していただくなど、水屋を担当された会員の皆様方にも厚く御礼申し上げます。
前日は青年部のリレー茶会にもご参加されたとのことでしたが、お疲れ残りませんように。

風雅の国「甘香舎」で山寺の全山を眺め、イチゴミルクのかき氷やおそばをいただきながらの合評会となりました。
また帰る途中立石寺門前のお土産店で、山寺名産「玉こんにゃく」をいただくなど、久しぶりに山形の味を楽しむことができたのです。


 蝉の鳴く芭蕉たずねた山寺は昔と同じ夏の青空

                           H18/07/23 冨樫

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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