風の森通信 第310号
絵手紙のひまわり少しはみ出しぬ
緑蔭に会釈を交す輪王寺 冨樫
仕事で以前勤務していた福島県いわき市の先輩たちから、毎年暑中見舞いの絵手紙が夏休み前に届きます。
去年の絵手紙の一枚には大きく咲いたひまわりが描いてあった。
絵手紙の特徴なのだろうが、ハガキいっぱいに絵を描いて小さくなったスペースに挨拶文が書いてある。
ほんとに短い挨拶文で言いたいことが一言。
「今年の夏も楽しんでます!」
もうすぐそのひまわりの子供達が、勢いよくまた咲いてくれるのでしょう。
先日、仙台市青葉区輪王寺に墓参りに行ってきた。
駐車場から本堂に向かう途中には大きな木が生い茂り、その下を通り過ぎていく人達みんなが私に会釈をしてくれます。
法事の帰りでしょうか。
私も一緒に会釈をしてしまいました。
普段、街で出会っても会釈などすることがないのに不思議なものです。
人はみな、お寺に来ると昔の人に出会って「心」が和むのでしょうか。
そして自然に会釈ができる「心」にもなれるようです。
「和の学校」仙台分校へどうぞ