風の森通信 第331号
「春蘭」薄茶席
近くの市民センターで開催された「センター祭」での薄茶席、とても楽しくそしておいしいお茶をいただくことができました。
テーマは「お月見」
立礼席で点茶盤によるお点前。
色の鮮やかなお道具、おしゃれなお道具、遊び心のあるかわいいお道具そしてお茶杓の銘が心に残ります。
主 茶道グループ「春蘭」
床 円相
花 すすき、秋海棠、ほととぎす、紅白水引
とらのお、秋明菊
香合 豆のさや
(秋の花も野にあるように)
釜 糸目富士
風炉 九谷窯
皆具 唐花文様
薄器 竹に雀蒔絵ひさご棗
茶杓 銘 むさしの
茶碗 薩摩盛金菊胴締
替 会員持ち寄り
御茶 千代の昔
菓子 銘 お月見
菓子器 薩摩うさぎ足付き
(多くのお客様でにぎわいました)
(三匹のかわいいうさぎが菓子器を支えてくれます)
センター祭でのお茶席ということもあり、お茶会のためにわざわざ着物でこられた方々、会員のお友達の方、子供さんを連れたご近所のご家族、そしてセンター祭に出演されている方々などたくさんのお客様がお見えになり、終始和やかな雰囲気の中でお茶をいただくことができました。
私がいただいたのは「六瓢(むびょう)」のお茶碗。
昨日の月釜に続く「六瓢」でのおもてなしは、私にとって大変ありがたいものでした。
伺った甲斐がありました。
そして「無病息災」ありがとうございます。
お茶杓の銘は「むさしの」
手にとり景色を拝見しているだけで、広大な原野そしてそこには月、ススキなどの秋草、風や露そして霜が目に浮かんできます。
この季節、「哀れ」もサブテーマだったのでしょうか。
替茶碗は会員の皆様方がお持ちになったとのことでしたが、どんな思い出のお茶碗だったのでしょう。茶道グループ「春蘭」の会だからできることなのかもしれません。会員一人ひとりの手で作り上げてきたお茶会であることを強く感じることができました。それに喫架の上で、陰のお点前も拝見させていただいたことはとても新鮮なことでした。
「ひと工夫する」「ひと手間多くかける」会員皆様方の心のこもったお茶会だったのです。
晴れ渡った一日、お茶会に参加し楽しいお月見ができましたこと、「春蘭」の会の皆様方に厚く御礼申し上げます。
次のお茶会にも是非参加させていただきたいと思っております。
先生をはじめ会員の皆様お疲れ残りませんように。
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