風の森通信 第333号
瑞巌寺の名水にて候
日本三景松島の国宝瑞巌寺の名水を使った「松島園遊茶会」は、松島海岸駅前グリーン広場で九つの流派の席が設けられ開催されました。
(五大堂)
松島湾の島々を借景に釜が掛けられ、多くのお客様でにぎわいました。
今回は裏千家薄茶席、大日本茶道学会薄茶席、一茶菴流薔薇茶席そして玉川遠州流薄茶席の四席で楽しむことができました。
各流派それぞれが趣向を凝らして深まる秋の風情です。
裏千家席での主菓子は「松島」、湾内の幾千の島々を駆け抜けてきた潮風を頬に受けながら、おいしくお薄をいただくことができました。
大日本茶道学会席では器据を使った茶箱点前。
籠に入れられたリンドウの花の青さが席中で存在を示しています。
一茶菴流薔薇茶席では、珍しい薔薇の香りのお茶をいただくことができました。
今年初めて参加された玉川遠州流席では、正客をさせていただきいろいろと勉強する機会を得ることができました。中でも水差しが備前の「蛸壺」はいかにも松島らしいお道具だったのです。
それぞれの席でいただいたお茶はおいしく、季節にあったお道具で十二分に秋を満喫させていただくことができたのです。
お茶券をお送っていただきました「和の学校」仙台分校会員の佐々木さんには感謝申し上げます。
そしていただいてきました純米吟醸「勝山」、甘口でおいしゅうございました。
来年もまたお伺いいたします。
和の学校仙台分校へどうぞ