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風の森通信 第348号


 小色紙

山ふ可見万つのあらしにききなれてさらにみやこやたひ心ちせん

                              覚盛法師

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 冷泉家に伝えられる小色紙三筆の中の藤原俊成筆の写し。
縦横約10センチにも満たない小さな色紙が今日の床である。

  山深み松の嵐に聞きなれてさらに宮こや旅心地せん

山深いところで、松を大きく揺らすほどの烈しい風の音を聞いています。都にいてこの強い風の音を聞いていたとしたら、どこか遠くに旅しているような心地になれるのです。
齋藤先生から「後拾遺和歌集」にある歌とお聞きしました。
勅撰和歌集として約1000年前に編纂されたもの、詠われたのはちょうど今の季節でしょうか。
色紙は上が淡い藍が流され、下は雪を冠った山並みにも見えてきます。かな文字の線が小色紙いっばい流れるような軌跡の中に、風の表情を見て取ることができます。お稽古では、お点前の他に平かなや変体かなを親しむことができるいい機会にもなっているのです。

 今日も宇さんの台子を使った初炭手前でお稽古が始まりました。

  「お香銘(こうめい)は?」
  「紫舟(しばふね)でございます」
  「お香元(こうもと)は?」
  「鳩居堂(きゅうきょどう)でございます」

床の花も寒椿が荘られるようになってきました。

photo_18120202.jpg

行之行台子は八掛盆の上に唐物の茶入。
茶杓は竹の止節、蓋置は火屋(ほや)香炉そして茶碗は天目茶碗に天目台。
点て方も両手扱いで、湯・水を注ぐときは左手を添え、茶入扱いは唐物のため揉み手、茶巾は二度畳み直し。
そして台子での薄茶点前。
お茶碗を持つ手に温もりが伝わってきます。

 仙台も雲が低くたち込め、もういつ雪が降ってもおかしくない空模様。明日の天気予報も氷点下になるとか。
路地にあるもみじの葉がほとんど落ちて、木の姿がはっきりしてきました。
樹木も冬の準備は整ったようです。

和の学校仙台分校へどうぞ

テーマ : 趣味と日記
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大と、ヘルマンハープ演奏にも取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しそして癒しの音色などもお届けしていきます。

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