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風の森通信 第358号


初釜

床  瑞厳五雲老師筆   関

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南北東西それぞれに関は有り。
関を乗り越えそしてこれからも関所がある。
苦しい修行で一つの関を通れば一つの広い世界が広がり、そこでまた修行が待っている。
終わりでありそしてまた始めなのだと、齋藤先生より教えていただきました。
瑞厳五雲老師とは、松島瑞厳寺百二十八世住職加藤隆芳老師のこと。老師は既に遷化され力強い墨蹟を手にすることはもうt叶いません。お元気な頃にお会いしていたなら、是非お願いしたいと何度思ったことでしょうか。

今日は齋藤社中の初釜。
真冬にしては暖かな一日でしたが強風と雨が降り続き、お正月を過ぎても台風と同じような荒れ模様、これも地球温暖化の影響なのでしょうか。
正客は渡辺先輩、次客が高橋先輩、、そして私が末客。

   「お茶銘は」
   「瑞仙(ずいせん)の昔でございます」
   「お詰は」
   「井ケ田園(いげたえん)でございます」
   「先刻はたいへんおいしいお菓子を頂戴しました、ご銘は」
   「花びら餅と申します」
   「ご製は」
   「森の香(もりのか)でございます」

「花びら餅」とは丸く平らに伸ばした求肥(ぎゅうひ)に、菱型の赤い求肥を重ね味噌あんとふくさごぼうを置いて二つ折にしたもの。
次客の高橋先輩がそっと教えてくれました。
「白い餅は天、薄紅色の餅は地そしてごぼうは俵、切った時のその切り口の面を見てごらん、とってもきれいでしょう」と。
主菓子は姿や形だけではなく、切った断面を見る楽しさがあるのだと初めて知りました。
お菓子だけでもいろいろな見方や楽しみ方があるものです。
「花びら餅」は明治時代に、裏千家十一代家元玄々斎精中が初釜のときに宮中より使うことを許され、新年の主菓子として使われるようになったことも教えていただきました。
砂糖煮にしたごぼうが生地からはみ出した姿が印象的で、そして以外な素材に驚かされます。

薄茶席の干菓子は、平成十九年歌会始めのお題の「月」、そして有平糖(ありへいとう)で出来た今年の干支の「猪」が出されました。

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猪の縞の色がよく出ていて、口の中でゆっくりと溶けていきます。
主菓子や干菓子でも楽しめた初釜、ゆっくり時間が過ぎていきました。


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テーマ : 趣味と日記
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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大と、ヘルマンハープ演奏にも取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しそして癒しの音色などもお届けしていきます。

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