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風の森通信 第363号


 日の丸棗


 今日のお稽古で、初めて見るお棗(なつめ)に出会うことができました。

photo_19012701.jpg

「日の丸棗」というもので、特徴としては内外とも朱塗りの小ぶりな丸棗です。
お塗りは根来(ねごろ)であろうか。
圓能斎(えんのうさい)好みの薄茶器で、めでたいお席や宇宙をテーマにしたお席でお目にかかれると先生に教えていただきました。
そう云われてみると、丸くて朱色に輝くお棗は小さな太陽のようにも見えてきます。
お茶杓を丸上部に置くのも特徴でしょうか、置くのには細心の注意が必要なのです。
帛紗を使い二引きで清めます。
拝見で手にとってみると丸い形なので、お茶室全部の窓の明かりが小さく白く映ります。手の中にあるお棗の中にも一つの小さな世界がありました。
日の丸棗を定座にそっとお返ししたのです。

今日のお稽古は炭所望、和巾点(わきんだて)そして貴人点薄茶。


 「お茶杓の銘は」
 「松籟(しょうらい)と申します」


吹く風もまだまだ寒いこの季節。
先生のお茶室の近くには松の木があるのでしょうか。
松の木に吹く風の音がお手前をする席まで聞えてきます。

次回のお稽古からはもう大炉の季節です。
そして来週はブログ「風の森通信」がスタートしてちょうど一年目にあたります。


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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