風の森通信 第368号
千の風は「風の森」の中に
去年の秋頃から「千の風になって」の曲のことや詩の内容のこと、考え方、生き方などについて多くの皆様からメールをいただきました。
最初にいただいたのは本が売れはじまった頃からでしょうか、その後NHKの紅白で秋川雅史が歌ったのがきっかけのようです。
私にとって千の風とは、心の中にあるたくさんの「思い出」です。
私とつながり共に生きてきた大切な人が亡くなっても、毎日千の風になって私の心の中に、そして「風の森」の中にも吹いてきてくれます。
ブログ「風の森通信」を書き込んでいることは,亡くなった父や母、兄、先生、先輩、友人たちと出会うことのできる場であり時間なのです。そしてお互いに人々によって生かされてきたことを知るところでもあります。
私もこの世界と別れなくてはならなくなるときが必ずやってきます。そのときのために、私がこの世界に存在したことを文字にして書き残したいと以前から思っていました。
少しでも「思い出」として残るものをと。
それはメールマガジンからスタートしたブログ「風の森通信」です。
週に一度だけの書き込みですが、辛く悲しいことがあっても父や母、兄そしていろいろな方々がいつも私の心の中にていくれるので、自然に普段の生活へ戻ることができます。
いつまでも悲しんでいたりすると、千の風がそっと耳元でささやいてくれるのです。
「もう悲しまないで、昔ばかりを見ていると今というあなたの大切な時間をなくしてしまうから・・・」
こうして千の風が吹いてくれるから、地球もそして私も生きていくことができるのだと信じています。
私ももう一人ではありません。
そう思えるようになってから、死に対しての恐怖は以前より少なくなり、自分の死に素直に向き合えるになった気がします。
千の風たちに会い続けるためにも、いつも自分の心の灯を燃やし続けていきたいと思っています。
こうして生き続けているかぎり、「風の森」の中にみんなが千の風になって私の周りに吹いてきてくれるのですから。
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