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風の森通信 第382号


「和の学校シンポジウム」

・日時 平成19年3月30日(金)午後1時00分~4時30分
・場所 東京国際フォーラム・ホールC

 新幹線からみえる上野の桜は八分咲き。
朝方東京駅に降り立った頃雨も降っていましたが、日中は晴れ上がり気温も20℃とあたかな春の日差しです。
和の学校事務局のお手伝いとして、仙台分校から2名参加してまいりました。

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私は和の学校関係者の受付を担当、もう一人参加していただいたОさんは一般の受付スタッフとして担当してきました。
日本文化の楽しさ奥深さそしてその魅力を知ってもらおうと、和の学校と讀賣新聞社が主催したもので、会場は1,200名の参加者で満席となりました。
シンポジウム開催の基調講演として、裏千家坐忘斎お家元から「茶の湯は日本のポータルサイト」そして和の学校の意義についてお話をいただきました。
第二部は桐竹勘十郎氏ほかによる文楽公演。

「義経千本桜 道行(みちゆき)初音(はつね)旅」

道行とは旅の場面を指していて、にぎやかな鳴り物と舞踊的所作の入ったもので、浄瑠璃の語り、華やかな三味線、そして人形の三業とお囃子が一体となって物語が展開していきます。特に一つの人形が3人で操られ、息のあった動きには驚かされます。
全山花盛りの吉野山を背景に、静御前が義経の形見の初音の鼓を鳴らします。すると狐がどこからともなく現れ、家来の佐藤忠信に化けて昔の思い出を語り合いながら義経に思いを馳せるというもの。
鼓や太鼓、鐘の音が目の前で打ち鳴らされ、舞台の華やかさとともに臨場感あふれるものでした。
第三部のパネルディスカッションでは「いま伝統文化が面白い」をテーマに歌舞伎俳優の坂田藤十郎さん、狂言師の茂山千五郎さん、作家の林望さんが参加。そして司会には平野啓子さんと日本文化を代表する皆様方で話が進められました。
私は受付担当ということもあり、ほとんど会場に入ることはできませんでしたが、時折舞台裏から文楽やシンポジウムをスタッフの一員として、拝見する機会をいただくことができました。私にとって文楽をみるのは初めてのこと、それも舞台裏からみるのは誠に得がたい経験でした。

今朝の讀賣新聞にその様子が報じられております。和の学校のホームページ「和文化NewsBox」の中でも、文楽の舞台がカラー写真付きで紹介されておりましたので是非ご覧ください。シンポジウムの詳細は4月15日頃の新聞に掲載されるとのこと。
その後に行われたの懇親パーティーには、シンポジウムに登壇された方々や、和の学校関係者そしてスタッフも参加して行われました。狂言師の茂山千五郎さんとの交流のテーブルでは、舞台のことやご家族のことなど楽しくお聞きすることもできました。
和の学校伊住理事長、大谷専務理事にも初めてご挨拶させていただきました。
そして和の学校理事で事務局の吉田さん、山下さんをはじめボランティアスタッフのYさんや多くの会員の皆様方とも交流できたことが、今回のシンポジウムに参加しての大きな収穫です。
受付でご一緒させていただきましたHさん、Sさんには大変お世話になりました。この場をお借りし御礼申し上げます。

 帰りの新幹線の中で淡交社出版、伊住宗匠著「茶の湯の小窓」を読みながら宗匠を偲ぶことができました。
そしてシンポジウムの余韻を楽しむことができたのです。


和の学校仙台分校へどうぞ

テーマ : 趣味と日記
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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