風の森通信 第387号
「五加木(うこぎ)を食す」
今日の仙台は朝から雨。
傘をさして「うこぎ」枝の一番先の新芽だけを丁寧に採ってみました。
指で採ると手に葉の匂いがついていいにおいです。
当然のことながら無農薬、そして虫もまったくついていないので葉もぴかぴかに輝いています。
ひとかかえほどでも茹でてしまえば量はごくわずか。
でも鍋からザルに移す時の香りは、なんともいえない若葉の香りがしてきます。
昨日お茶の高橋先輩に教えていただいた三品を作ってみました。
■「うこぎの味噌和え」
①塩を少し加えたお湯でサッと茹でしばらく水にさらしておきます
②水から取り出したうこぎをぎっちり絞り細かく乱切にする
③少し火で炙った味噌を加え、他に鰹出汁を少々そして胡桃を細切れのものを加えできあがり
■「うこぎのおひたし」
①塩を少し加えたお湯でサッと茹でてしばらく水にさらしておきます
②水から取り出したうこぎをぎっちり絞ります
③鰹節をのせ醤油をかけるだけ
■「うこぎご飯」
①お米は普段どおり炊きます
②うこぎは塩を少し加えたお湯で茹でて水にしばらくさらしてからよく絞る
③うこぎを少し切り塩を少し加える
④ご飯が炊き上がったら③のうこぎをさっと混ぜ合わせ少し蒸らすだけで完成です
我が家の食卓でのこだわりはお米です。
いつも山形県高畠町農業法人屋代農業生産組合から「ひとめぼれ」を購入しています。30k一袋を宅配してもらい、その都度精米機を通していただいております。
前日からそのひとめぼれを水につけておき朝炊きしました。
うこぎの香りが一番したのはやはり「うこぎご飯」でしょうか。
ひとめぼれのお米の香りとうこぎの香りがあわさって食欲をそそります。
ついつい今日はおかわりをしてしまいました。
「うこぎの味噌和え」はうこぎのほろ苦さと香り、焼き味噌の香りそして胡桃の味もほどよくあわさって最高です。
「うこぎのおひたし」はうこぎの葉の色と形をみられることと、しゃきしゃきとした感じと若葉の香り口の中で広がります。
参考までですが苦さを抑えるためには少し水にさらしておく時間を長くしたほうがよさそうです。
今日は朝から春の旬の味を楽しむことができ、おかげで体はすっかり春仕様となりました。
和の学校仙台分校へどうぞ