風の森通信 第393号
「輪王寺月釜」
連休も今日でお仕舞いです。
輪王寺月釜に参加してきました。
ご亭主はK先生。
K先生は、四月の和の学校仙台分校「お茶を楽しむ会」例会でお正客をしていただいた先生です。
待合床は菖蒲画賛、そして弓と矢も荘られています。
K先生は現在も弓道をされており、他にスキーもされるなど多才な先生です。
本席の床は「長楽万年歓」
いかにもK先生らしいお軸でしょうか「いまもこうしてお茶を楽しまさせていただいております」とのご挨拶。
お茶杓の銘が「清娯」というものでした。
その意味のことはよく聞き取れませんでしたので、帰ってからインターネットで調べてみたところ「唐随清娯墓志」という文字の中にあることだけは分かったのですが、それ以上の内容のことについてはやはり分からないままです。
機会があったら熊谷先生にお聞きしようと思っております。
今日は立夏ということもあり、この季節に因んだお道具と銘が並びました。
薄茶席の花入は竹寸筒で鈍翁作、銘は「碧水」そしてお茶杓の銘が「翠黛(すいたい)」とのこと、山々の木々が新緑から青黒い色に向かうこの季節と教えていただくことができました。
濃茶席の主菓子の銘が「薫風」、そして薄茶席の菓子の銘が「夏来る」
青葉の昔おいしゅうございました。
青松の白、立夏の日の思い出でございます。
輪王寺の庭に佇めば梅雨入り前のこのひと時。
新緑は輝き一年のうちで一番美しい装いを見せておりました。
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