風の森通信
「和の文化」(茶道、短歌、俳句、東北の四季・歳時記)発信ブログ
風の森通信 第408号

胡瓜



 一日にひとつ嬉しきことあらばブログに留め歳重ねゆく

 手の中に握る胡瓜のその姿ひんやりとして覚悟している

                         H19.6.30 冨樫通明



 今日も朝から胡瓜を食べようと思って菜園に出てみた。

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昨日の雨のせいだろうか、一気にその本数を増やしていた。
本当にあっという間に大きくなってくれるのだ。

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形は悪いが真ん中から折るとパリンと音がして、その切り口はみずみずしい。雨あがりなのでそのままかじられるのも、家庭菜園の持つ楽しさの一つであろうか。
朝から嬉しきことである。
今朝の収穫は八本ほど採れた。
朝採りの胡瓜はひんやりしていて、私に食われる覚悟ができているようだ。
「いただきます」


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風の森通信 第407号

浴衣を着る


 仙台は暑い一日となりました。
夕方近く、雷もなっていたので仕事を早めに切り上げ早々に帰ってきました。軽くシャワーを浴びた後、浴衣が出してあったので今夜から着ることに。
帯は縮緬の兵古帯(へこおび)。

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むし暑い日の夕方は冷えたビールに限ります。
ビールとくれば胡瓜が欠かせません。
家の庭の南側に約30坪ほどの家庭菜園があって、一列胡瓜が植えてあります。
菜園の中で一番最初に収穫できるのが胡瓜。
今の時期は毎日五本程度は収穫できるでしょうか。
採りたてそして無農薬なのが最高です。
簡単に洗ってお味噌を付けて食べるのが一番おいしい食べ方。

 雨が急に降ってまいりました。
団扇を持ってこなくてはなりません。
そして蚊取り線香も焚かなくてはなりません。
仙台もすっかり夏でございます。


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風の森通信 第406号

瑞鳳寺山内


 今朝は早くに目が覚めてしまいました。
仙台市青葉区瑞鳳寺での月釜で一席目に席入しようと思い、目覚まし時計を朝の五時にセットしていたのですが四時には起床してしまいました。
この季節、午前四時といっても外はすっかり明るくなっています。
これだけ早いと外気はひんやりしていて、肌にはまだ冷たさを感じることができます。それに時間もたっぷりあるので、いつになく得くした気分になれるものです。
昔の茶人たちが、朝の五時から六時頃にかけて朝茶事を催していたのはそんなこともあってのことでしょうか。

瑞新軒

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木々の葉が朝日に照らされ、瑞新軒はその輝きの中にあります。

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平成十九年六月二十三日
 於   仙台市青葉区瑞鳳寺 
 主   鎌田 宗州 氏 

寄付 
 床   流 泉声中夜後

濃茶席
 床   山深雪未消
 花   槿、京鹿ノ子
 茶入  尾戸
       歌銘 音にのみききしは琴の数ならで
                      名よりも高き布引の滝
 茶杓  氷室 
 茶碗  銘 杜の道
   替  銘 流水
 茶   青葉の昔
 菓子  くずきり
   器  瓢箪

 初夏にふさわしいお道具が揃いました。
今席のテーマは「初夏の音そして声」だったでしょうか。
点心席では瓢箪の中によく冷やされたくずきりが入っていて、黒蜜をかけておいしくいただくことができました。
くずきりは社中の皆様方の手作りとのこと。
お茶席で主菓子としていただくのは初めてでございました。
涼しくそして静かな朝のひととき、おいしいお茶をいただくことができたのです。

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山内の帰り道、紫陽花が朝露に濡れ輝いておりました。
小さな蟻もこの色の中で楽しんでいるのでしょうか。

 今日のお稽古は名水点そして続き薄茶。
7月14日(土)、私がご亭主役で朝茶事をさせていただくことになりました。
これから猛勉強でございます。


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風の森通信 第405号

緑水青山


 兄から一枚の写真がメールで届きました。
秋田県象潟、元滝付近の岩場の写真です。

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左側の斜面から水が流れ落ちていて、写真の岩の全てが苔で覆われ、まるで緑の絨毯から水が流れ出ているようです。
そして周囲の空気までもが、緑の色をしているのではと思ってしまうほど。これだけの緑の中にいると、自分の体も緑色になっているのではと感じになります。
深呼吸をいっぱいしてみましょう。
癒されていく自分が想像できるのです。

象潟町は名峰鳥海山の麓にあり、昔から水の町として知られているところです。
「元滝伏流水」も素晴らしい名水と兄から聞くことができました。
夏のお点前である「名水点(めいすいだて)」に是非使ってみたいと思っています。

象潟は松尾芭蕉も訪れております。

   象潟や雨に西施がねぶの花

象潟の雨に煙る絶景を前にして、なぜ中国の美女「西施(せいし)」の憂いに満ちた姿が浮かんだのでしょうか。
どうしても訪れてみたい象潟でございます。


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風の森通信 第404号

紅花(べにばな)


 先日、宮城県色麻町(しかまちょう)を訪れた時、紅花を手にいれることができました。

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黄色があまりにも鮮やかなので写真に撮ってみました。
紅花は山形を代表する花です。
紅花の異名は「末摘花」、源氏物語に出てくる女性のお名前です。
日本国内では山形が主産地で、昔は「最上(もがみ)の紅花」として京や江戸に運ばれ、彼の地の女性を鮮やかな紅で彩ってきました。
     
    「紅花摘み唄」   山形県民謡

   千歳山からな
   紅花の種まいたよ
   それで山形花だらけ
   さーさ つましゃれ つましゃれ 

     ・・・

   咲いた花よりな
   見る花よりもよ
   つんで楽しむ花の唄
   さーさ つましゃれ つましゃれ

   花の六月な
   それ来た咲いたよ
   つんだ花から恋が出る
   さーさ つましゃれ つましゃれ

昔からよく聞いてきた民謡です。
紅花を見られるのは山形駅から車で約20分の山形市高瀬地区。この高瀬地区はスタジオジブリの「おもひでぽろぽろ」の舞台にもなったところ。
紅花は鑑賞用だけではなく、染物の原料やお茶の加工用として今も昔と変わらぬ製法で受け継がれています。
さくらんぼ狩りが終わり、半夏生を過ぎた頃から紅花摘みも楽しめるようになります。さくらんぼ狩りは6月下旬から、そして紅花摘みは7月上旬から7月中頃まででしょうか。
どうぞ山形においでの際はご一報いただければ、不慣れではございますが私がご案内させていただきます。

 さきほど和の学校仙台分校会員のT先生からメールが届きました。「紅花の飾り火箸や、紅花染めの紬の着物と身近に楽しんでいます」とのこと。
月釜などのお茶室で、紅花の銘がついたお道具などがありましたらゆっくり拝見させていただきましょう。
そしてこの季節を楽しみたいものです。


 紅花が朝露に濡れ揺れており初夏の出羽路に風過ぎてゆけ

                     平成19年6月16日 冨樫通明


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風の森通信 第403号

シロツメグサのティアラ

 家の裏の空き地にはシロツメグサが今いっぱい咲いています。
そこは子供達がいつも集まってきてちょうどいい遊び場です。

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今日も女の子たちが三人来てくれました。
みんなそれぞれシロツメグサを摘んでいます。
小さな二人の子がティアラ、もう一人のお姉さんはブレスレットを作り始めました。
しばらくみていました。

   「できたぁ」
   「ねえねえみてみて」
   「黄色もいいね〜」
   「かわいいね」
   「いいにおいがする!」

楽しそうな声がいっぱい聞えてきます。
あんまり楽しそうだったので、私もカメラを持って外に出てみました。
しばらくしていると子供達のお母さんもやって来て、それぞれ手直しをしてくれています。
お母さんの了解を得て写真をとってあげることにしました。
かわいい女の子の頭に、シロツメグサのティアラを飾ってあげました。
シロツメグサからいい香りがしてきます。
それは懐かしい香りで昔の記憶が甦ります。
はにかんでいる様子がカメラアイから伝わってきました。

   「はいポーズ」
   「ほーらとってもきれいに撮れたよ」
   「ほんとだー、、ありがとう」

女の子は背伸びしてそっとファインダーをのぞいてくれました。


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風の森通信 第402号

生命と思ふ

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 いちめんにエゴノキの花散りており落とすこともまた生命と思ふ

                   平成19年6月8日(金) 冨樫通明


 この一週間仕事の関係で仙台を離れていたので、家のパソコンに向かう時間がまったくなかった。
なければないで済むのだがやはり寂しいものである。
東京のホテルでパソコンを借り一度アクセスしてしまいました。
でもこうしてネットで皆様方と繋がっているのかと思うと、一安心してしまう私です。

 今朝玄関のドアを開けたところエゴノキの花がいちめんに散っていて、露地のほうまで続いていました。
昨日の雷雨と風で散ってしまったのでしょうか。
携帯のカメラで撮影してみました。
落ちた花たちがかわいそうなので、ホップ・ステップと二段跳びで会社に出勤です。

エゴノキの花も散り、こうして季節はまた梅雨の季節に向かいます。
皆様どうぞお体大切にされますよう。

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風の森通信 第401号

薫風

 今朝は久しぶりに朝寝坊。
パジャマ姿で二階の私の部屋からベランダに出て庭を見下ろすと、「山法師(ヤマボウシ)」が咲いているのが見えます。

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新緑から一雨毎に緑が濃くなってきた庭の木々の中で、一際目につく白い色の花。
山法師は学名 Benthamidia japonica で日本の名がつけられていて、古来からあったミズキ科ヤマボウシ属の落葉木。
最近まで咲いていた「アメリカハナミズキ」のような華やかさはありませんが、その白さと形が印象的な花です。
花の名の由来は、白い苞が白いずきんをかぶった山法師を連想することから名付けられました。
秋にはオレンジ色の小さなサッカーボールのような形をした甘い実がなり、口に含んでみる楽しみがあります。

 もう一つ咲いている清楚な白い花。
それはベランダのすぐ近くまで枝を伸ばしている「エゴノキ」です。

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学名はStyrax japonicaとなっていて、この木にも日本の国名がついていることを知りました。
枝にはびっしりと下を向いた花が鈴なりに咲いて、枝をひっぱってみると甘い香りがしてきます。ひとつひとつの花を見ていると、ぽつりぽつりと話しかけたくなってくる花です。


   エゴノキと初めて名前知り得たる下向きて咲くま白き小花
 
                                 冨樫通明


ベランダにいるだけで、若葉の香りを漂わせて爽やかな風が吹いてきます。
おもいっきり深呼吸してみました。

今日のお稽古で床に荘られたのが剛山老師筆 薫風

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まさに初夏のこの季節に相応しいものでした。
今日のお稽古は風炉を使った「初炭手前」そして「行之行台子」
初夏の風がお点前をしている席まで吹いてきてくれたのです。


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