風の森通信 第406号
瑞鳳寺山内
今朝は早くに目が覚めてしまいました。
仙台市青葉区瑞鳳寺での月釜で一席目に席入しようと思い、目覚まし時計を朝の五時にセットしていたのですが四時には起床してしまいました。
この季節、午前四時といっても外はすっかり明るくなっています。
これだけ早いと外気はひんやりしていて、肌にはまだ冷たさを感じることができます。それに時間もたっぷりあるので、いつになく得くした気分になれるものです。
昔の茶人たちが、朝の五時から六時頃にかけて朝茶事を催していたのはそんなこともあってのことでしょうか。
瑞新軒
木々の葉が朝日に照らされ、瑞新軒はその輝きの中にあります。
平成十九年六月二十三日
於 仙台市青葉区瑞鳳寺
寄付
床 流 泉声中夜後
濃茶席
床 山深雪未消
花 槿、京鹿ノ子
茶入 尾戸
歌銘 音にのみききしは琴の数ならで
名よりも高き布引の滝
茶杓 氷室
茶碗 銘 杜の道
替 銘 流水
茶 青葉の昔
菓子 くずきり
器 瓢箪
初夏にふさわしいお道具が揃いました。
今席のテーマは「初夏の音そして声」だったでしょうか。
点心席では瓢箪の中によく冷やされたくずきりが入っていて、黒蜜をかけておいしくいただくことができました。
くずきりは社中の皆様方の手作りとのこと。
お茶席で主菓子としていただくのは初めてでございました。
涼しくそして静かな朝のひととき、おいしいお茶をいただくことができたのです。
山内の帰り道、紫陽花が朝露に濡れ輝いておりました。
小さな蟻もこの色の中で楽しんでいるのでしょうか。
今日のお稽古は名水点そして続き薄茶。
7月14日(土)、私がご亭主役で朝茶事をさせていただくことになりました。
これから猛勉強でございます。
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