風の森通信 第435号
四季の移ろい
風によって四季の移ろいを感じることができます。
肌に風を受ける時、私の感性がくすぐられる瞬間。
そして生命を感じる瞬間でもあります。
今朝の仙台の最低気温が15度まで下がり、秋になったことを肌で感じることができます。お稽古をしていてもまだ蚊がいるというので、斎藤先生が蚊遣りを焚いてくれました。
煙の流れは風の足跡。
お茶室の中では煙のようにゆっくり時間が流れていきます。
露地の景色そして床には芙蓉の花の美しさが目に入り、耳には秋風の音と虫の声が聞えてきます。
鼻にはお香を聞き、舌には青葉の昔のまろやかな味わい。
そして手に馴染む楽茶碗。
そんな空間にいるだけで気持ちが安らぎ、笑みがこぼれるのはごく自然なこと。
生きて在ることへの感謝です。
今日はT先生とお会いする機会に恵まれました。
水屋での苦労や楽しさを奥のこととし、客に知られないことによって、席中での心地良い緊張感が生まれてくることを教えていただくことができました。
点前座はある意味では外面的なこと、水屋はむしろ内面的なことなのかもしれません。茶道の面白さは点前座より水屋に向かうのは、成熟の度合いを測る一つのバロメータになるのでしょうか。
水屋のことを知る人がお点前をしたり客になることによって、一会が本来目指すべき奥行きのあるそして楽しみのある席となりそうです。
和の学校仙台分校設立準備室の今後のあり方についても、いろいろとご相談することができました。
貴重なお話をいただきましたこと感謝申し上げます。
和の学校仙台分校へどうぞ
テーマ : 和風、和物、日本の伝統
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