風の森通信
「和の文化」(茶道、短歌、俳句、東北の四季・歳時記)発信ブログ
風の森通信 第476号

あたたかさを忘れおり



 透木釜から立ちのぼる湯気をみていました。

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もうすぐ四月だというのに、厳寒の季節の釜から立ちのぼる湯気を思い出してしまいました。
ようやく春めいてきて、あたたかくなってきたお茶室の中にいるというのに、このあたたかさを忘れておりました。

 お稽古でお茶の景色に目を凝らしていると、何か心を動かすものにはっとさせられる時があります。
何ものなのかを見つけようとまた目を凝らしてみるのです。
こうしていつも時間が過ぎてしまいます。

今日のお稽古は、透木釜を使った初炭手前そして貴人清次濃茶付花月。


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風の森通信 第475号

椿一輪


  やわらかき春の光を受けながら椿一輪生気を放つ 

                     H20.3.22  冨樫通明


 椿の名は「西王母」
花は葉のためにあり、葉は花のためにあり
支えあいながら生きているこの花にそっと声をかけてあげました
「きれいだよ」 

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吹く風も肌にやさしく
水ぬるむ季節
一枚薄着をしてももう大丈夫

   「お茶杓の銘は?」
   「春の風と申します」

と答えてみました。

 今日は土曜日のお稽古仲間の皆様方に、齋藤先生から許状が手渡されました。
Wさんは正引次、Tさんは入門と小習そして茶箱点。
先生から一人ひとり許状が読み上げられ、いやがうえにも緊張が高まります。
初めて許状をいただいた時の私の記憶が甦ります。
各段階ごとのお点前を学ぶことが許され、期待に胸が膨らんだ時のことを。

 今日のお稽古は釣釜を使っての後炭、台天目、替茶碗薄茶をみていただくことができました。
来週は貴人清次濃茶付花月と先生から予告有り。
次回のお稽古も楽しみです。



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風の森通信 第474号

茶筅の音


  久々の静けさの中汝が点てる茶筅の音に呼吸整う  

                               冨樫通明
 

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 一碗の茶に託された小宇宙。
茶筅の音のみが聞える静寂の中に身を置く。
呼吸を整えて、おいしいお茶をいただいてきました。
ありがたいことです。


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風の森通信 第473号

釣釜


 
 八畳のお稽古場で釣釜を見ると、もうすぐ春なのだと思ってしまいます。
今日のお稽古場は釣釜を使って、炭付花月、濃茶付花月そして初めて教えていただいた菓子付花月。

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花にあたってお点前をしていてると、風もないのに釜がゆらゆらと揺れているのが分かります。
おかげで蓋の取り外しや柄杓の扱いも心もとないものです。
この揺れが、春の風やかげろうを表しているのだと齋藤先生に教えていただきました。
春の風情を楽しみながら、炉中に撒かれた灰が増え炉の終わりゆく時節を見つめることになります。
岩井さんからの要望で来週も同じ花月をやることになりました。

 明日は青葉区上杉にある宮城支部研修道場で、茶道裏千家淡交会宮城支部総会が開催されます。
多くの先生方とお会いできますことも楽しみなことでございます。


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風の森通信 第472号

雛祭茶会

 
■平成20年3月3日(月)
■仙台市青葉区 藤崎デパート7階催事場
■主 裏千家 高橋 宗紀 氏

   短冊    春水満四沢

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   花       西王母、白桃

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桃の節句に相応しい短冊と花が迎え入れてくれました。

   棗         欅棗
   お茶杓      銘 佐保姫
   蓋置       三つ人形
   お茶       青仁の白     福寿園
   お菓子      花くれない    鶴屋吉信製

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棗の蓋には白石こけしが描かれています。
末家焼加藤ひろ子氏のかわいらしいお茶碗にも出会うことができました。

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お茶碗の中では女の子が縄跳びをしています。
表面には「銀(しろがね)も金(くがね)も玉も何せむに勝れる宝子に及(し)かめやも」の歌を書いていただいたとのこと。
雛祭りの良き日、親が子を思うのはいつの時代も変わりません。

 第34回「京都歴代のれん市」の添釜ということもあり、多くのお客様でにぎわっておりました。
仕事の合間に伺いました。
高橋先生からいろいろとお話がいただきましたが、記憶力もなくお道具のことなどほとんど忘れてしまいました。
ご勘弁願います。
短時間ではありましたがおいしいお茶とお菓子、そしてこの雛祭りの季節を楽しむことができたのです。


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風の森通信 第471号

春が来る


 
   また春がくる
   いつものように強い風が吹く
   吹いてくる風は三寒四温
   春一番が忘れていったものは
   風邪ひきの吾そして残された五感
   でも こうしてまた春がくる


 先週の月曜日から水曜日まで高熱を出してしまい会社を休んでしまった。
十年来風邪もめったにひくことはなかったが、今回だけはどうにもならなかった。
平熱が35℃を少し越える程度の私なのだが、39℃を過ぎると死ぬのではという不安が襲ってくるものだ。
そんな時はなにをするのも総てが面倒なのである。
薬を飲むのも面倒。
話をするのも面倒。
食事を摂るのも面倒。
検温することすら面倒。
考えるのも面倒くさいのさい。

 でも高熱にうなされながらも、おいしいものをいただいくことができました。
香川県産の「ふるーつ物語」という小さなみかん。

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直径は5〜6センチ程度で、サイズ的にはSか2Sといったところだ。一つひとつ「まる曽」と印刷された袋に入れられ、おまけに葉まで付いていて皮は非常に薄いのが特徴。
後で教えてもらったのだが、甘みは15、6度もあるとのこと。
こんなに甘くておいしいみかんは初めてであった。
風邪の時といわず、またいただきたいものである。


 今日のお稽古は後炭所望そして薄茶総荘り。
薄茶の時に出された干菓子はごらんのような甘酒ボンボン!

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これは以前同じ齋藤社中におられ、東京に転勤となったT・Mさんから届いたとのこと。
ありがたいことでございます。
きれいに並んでいるのにいただくのが誠にもったいない。
今日でお茶室に飾られた雛人形たちとはまたお別れです。


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