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風の森通信 第477号


提重(さげじゅう)


  今日、仙台も桜の開花宣言となりました。
例年市内にある西公園、榴岡(つつじがおか)公園、三神峯(みがみね)公園など多くの人々でにぎわいます。私が住んでいる泉区内には将監(しょうげん)風致公園があり、車では約10分のところで毎年楽しみにしています。
もう福島県いわき市では9日も早く満開になったとか。
これから五月上旬にかけ、ゆっくり桜前線が東北を北上していくことになります。

 この季節ふとしたことから、提重(さげじゅう)を手にいれることができました。
提重といえば、今では郷土史館などでしか見ることができません。
大事に扱ってくれることを条件に、福島県在住のK氏からいただいたものです。 手入れも大変よく、光沢もあり品もよく誠に素晴らしいものです。
おかげで私の宝物がまた一つ増えることになりました。

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 提重は江戸時代に発達・普及し、お花見やお月見、紅葉狩りそれに芝居見物のときなど、どちらかというと野外の酒宴に便利なようにと作られたものです。携帯用の重箱セットといったほうが分りやすいかもしれません。
今回手にすることができたのは提げ鐶のついたもので、内面は朱漆塗り、外面を漆塗りとした無地のものです。
器の内箱は桜材、外箱は檜材とのことでした。
上段に小型の蓋付重が入れられ、下段には長方形の蓋付重が配置されています。
それぞれの箱は段構成となっています。
上段右側の小型の三重の箱はおかず入れで、お煮しめや饅頭などが入り、下段の箱には主におにぎりや炊き込みごはんなどを入れることができます。
上段左側には箱形の酒入れが付いているのも提重の特徴の一つでしょうか。
この季節、物見遊山のときこの提重をもって出かければ、春の風情をよりいっそう楽しむことができそうです。

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                  弁当提重

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               明作十五ノ八夕日 

箱書があるのですがなんと書いてあるのか判読できず、どのようにお読みすればよいのかどなたか教えていただけませんか。
提重にいろいろと詰め込んで、あとは茶箱でも持って桜の木の下で「花点前」でもいたしましょう。


 今日のお稽古は透木(すきぎ)釜を使った、初炭、台天目(だいてんもく)そして入子点(いれこだて)。

   「お茶杓(ちゃしゃく)の銘は?」
   「花兎(はなうさぎ)と申します」

ようやく仙台も待ちに待った春でございます。


和の学校仙台分校へどうぞ

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大と、ヘルマンハープ演奏にも取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しそして癒しの音色などもお届けしていきます。

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