風の森通信 第491号
水無月
梅雨空の六月
「梅花空木(バイカウツギ)」の白い花が庭隅で咲き出してきました。
大事なものを包みこむかのように花は開き、はたしてどんな夢を見るのでしょうか。
六月は、じめじめとして敬遠されがちな季節。
在る物にそして生きる者たち総てに雨が降りそそぐ季節です。
日本は四季のある国といわれますが、この梅雨の季節も入れて五季にしてもいいくらいの、特色ある期間だと思いませんか。
見渡す限りの光景を、濡れ色の潤いに包み込んでくれて心落ち着くものです。
梅雨は常の客。
日本人にとって梅雨はなくてはならない季節です。
あたたかく迎えてあげましょう。
今日のお稽古は第一週目なので小習です。
床には「時」の色紙が荘られました。
「炭所望」「長緒茶入」「入子点」
おもてなし・・・
お客にいいおもいをさせること、裏を返せば恥をかかせぬこと。
お点前の一つ一つがおもてなしのかたち。
拝見しているだけでも有り難いと思う瞬間です。
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テーマ : 和風、和物、日本の伝統
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