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風の森通信 第499号


「南部曲り家」Ⅱ


 「南部曲り家」の油絵をご紹介いたします。

photo_20070600.jpg

         「南部曲り家と岩手山」  佐々木賢光

 この油絵も友人宅で先日拝見したものです。
南部曲り家の背景には、雪をいただいた岩手山。
その雪の白さと山の高さに目を奪われてしまいます。
雪の白さ、雲の流れに青い空。
ようやく春が顔をのぞかせてくれた季節。
それはいつもと変わらない春先の雪解けの光景が広がります。
舗装されていない道は土がようやく見えてきてぐしゃぐしゃの道。長靴を履かなくてはとても歩けません。
東北地方の春の訪れは、他の地方と比べてゆるやかなものです。
冬が長い東北の人々にとって、それは耐えることの時間の長さに比例します。
春は私たちにとって一入(ひとしお)の感慨をもって迎えるもの。
待ち焦がれた春への期待が、この絵の中には表現されています。
雪の溶け出した音、日差しはあるものの空気はまだ冷たい。
絵の前に立っているだけで、その場にいるような気がします。
全体が明るく輝き、生きるものすべてが光の春を待っているようです。
サイズは25号。
友人が絵の裏側から名刺を見つけたと見せてくれました。

   洋画家  佐々木賢光
            昭和二十年生
            武蔵野美大卒
            〒020-04
            岩手県紫波郡都南村

 郵便番号がスタートしたのが昭和43年ですから、それ以降の作品ということになるでしょうか。
佐々木先生は現在63歳。
入院生活をされているとお聞きしました。
一日も早い回復をお祈り申し上げます。


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テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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