風の森通信 第504号
街角のポスト
暑中見舞出すものなくば物足らず
H.20.7.19 冨樫 通明
淡交会宮城支部主催の研究会に参加するとき、いつもこの街角を歩いて通る。
昔ながらのポストが立つのは仙台市青葉区上杉二丁目。
帽子をかぶったような形をしたこのポストは今時珍しく、ポストの上に「郵便切手類、印紙」の看板も見える。
子供の頃五円切手を貼ってよく投函した記憶がある。
そのポストは御影石の上にのっていたこともあり、結構高さがあり背伸びをしながら入れたものだ。
ハガキを入れた瞬間というのは、子供ながらに一種の期待がいつもあったように思う。その先が未知のものであったり、また会ったことのない人であったり、届くものに対する期待があったからであろう。
この場所を通る度に、小さかった私がハガキを投函していた頃の姿を思い描いている。
ポストは人生の期待の一つの姿なのだろう。
暑中見舞のハガキが数枚できていたのだが、今日は持ってくるのを忘れてしまった。
大人になった今の自分の期待を確かめたかったのだ。
今日の研究会は午前中が「且座之式」「洗い茶巾」、午後からは「後炭」そして「名水点」であった。
最近研究会に参加して感じるのは、お点前はゆっくりそして丁寧にやらねばと思っている。お道具正面の位置でのさまざまな所作や受け答えであるということも。
それに正客のお客ぶりも勉強になるものだ。
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