風の森通信 第512号
金平糖(こんぺいとう)
振出しから出てきたお菓子は金平糖。
子供の頃小遣いをもらって駄菓子屋に行き、店先の透明なガラスの入れ物に入った金平糖を買って、口の中で転がしていたものです。
大人になってからは食べた記憶がありません。
だがお茶のお稽古をはじめて、茶箱点前の時に必ずいただけるようになりました。
今日のお稽古は茶箱の「雪点前」
振出しから出てきたのは黄緑色、紫色そして水色。
それぞれ色には味がついていて、黄緑色はメロン味、紫色は葡萄味、水色はラムネ味でした。
もっといろいろな色や味があるに違いありません。
「こんぺいとう」という言葉の入った歌を思い出しました。
いろはにこんぺいとう
こんぺいとうはあまい
あまいはさとう
さとうはしろい
しろいはうさぎ・・・
なんという題名の歌であったろうか。
いつの頃からあったのだろう、山形だけで歌われていたのだろうか、数え歌などの一種だろうか、単に言葉遊びとして歌われたものなのだろうか。
疑問だらけの歌です。
メロディーも兄や近くの姉さんたちから教えてもらったのだが、今歌ってごらんといわれてもどうも心もとない。
そして今でもそうなのだが、その意味もよく分かってはいない。
でも不思議に口ずさめる歌。
金平糖はどうして凸凹になっているのだろう。
齋藤先生にお聞きしたところ、製造過程の中で時間をかけゆっくり粒を成長させて出来上がるのだと教えていただきました。
でも凸凹が何故できるのだろうか、その突起の数はどのくらいあるのだろうか、それに形も一つひとつが不揃いです。
利休の時代には既に日本に伝えられていたという。
甘い宝石ともいわれるが、見れば見るほど不思議なお菓子です。
つい最近の結婚式で、新郎新婦が最後にお客様たちを見送る時、きれいな袋に入った「金平糖」をいただいたことがあります。
その時の色は黄色、でもその金平糖の袋はどこかにしまったのか思い出せない。
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