風の森通信 第520号
秋色
帰り道あれもこれもとポケットに 秋色の実を誰に送らむ
H20.9.28 冨樫通明
写真はホオズキそして椿の実です。
昨日のお稽古は大板中置での初炭手前そして続き薄茶。
このお点前は普段のお稽古とは異なり、座布団や煙草盆などの準備をしたり、お点前中にお道具の置き換えや、拝見の時にはお茶入、お茶杓、お仕覆、お棗の四つのお道具を並べます。
「お釜の煮えもまだよろしいようですので、都合のためどうぞ続いて薄茶を頂戴したく存じます」
「それではお言葉にしたがい続いて薄茶をさしあげます」
お棗はこの季節最後として鈴虫蒔絵が出されました。
次回のお稽古から十月にはいります。
十月は「名残の月」とも呼ばれ、滅びゆくものの瞬間の美をいとおしみそして楽しむ究極の月。
どんなお花を拝見できるでしょうか、どんなお点前が待っているのでしょうか。
先月、仙台市野草園の「市民月見の会」に参加した時、二・三匹の鈴虫の鳴き声を録音したものです。
1分15秒だけですが、さてどうでしょようか。
[VOON] 鈴虫
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