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風の森通信 第515号


今年の白露

    
 今年の白露は九月七日
立秋から数えて30日目、露が草や葉にきらきらとつく季節となり大気が冷たくなってきます。
ひと雨ごと、ひと風ごとに秋の気配が漂います。
九月七日は、淡々斎宗匠と清香院様の祥月命日。
仙台市青葉区北山輪王寺半杓庵にて、淡交会宮城支部主催の月釜が開催されました。
当日私は所要があり参加できませんでしたが、今日のお稽古で会記を拝見させてもらいました。その中に席主の石龍宗虚氏の筆による、お二人の和歌に出会うことができました。

photo_20091302.jpg

    
  世のなかにうれしきものと思ふとき花見てくらす心なりけり

  みちのくの花さくはるもちるはぎの秋の小径もむねにゆめみる


お二人に共通して歌われいるのは、季節毎に咲く花々そして心の温かさでしょうか。
齋藤先生から「唱和式」は淡々斎宗匠により創案されたものとお聞きしました。それは全員で花を入れ、お香をきき、お濃茶を頂き、その後に花月で薄茶を頂き、そして最初に入れた花にちなんだ和歌を詠み筆でしたためるというもの。
優雅でありながら、ひとりひとりの感性と実力が問われる式のようです。
淡々斎宗匠と清香院様の仙台での思い出話を、齋藤先生からいろいろお聞きすることができたのです。

 今日のお稽古は、名残りの季節にはまだ早いのですが特別に大板・中置での初炭手前、そして貴人点濃茶と薄茶点前を教えていただくことができました。

photo_20091301.jpg

中置のお点前は、肌寒い季節に入るので水差しをお客様から遠ざけ、風炉のぬくもりを感じてもらおうという心配りのお点前です。
中置の特徴的といえば、炭斗は釜の横に置かないで右斜め手前に置き、水指の位置は蓋置を置く所に据えます。
炭手前では羽を大板の手前のところに置き、濃茶や薄茶で柄杓の置く位置も同じく大板の前。
お稽古の中ではいままで気付きもしなかった点まで、齋藤先生よりいろいろとご指導をいただくことができました。

 明日は仙台市野草園で「月見の茶会」が開催されます。
先輩が齋藤先生に訪ねました。
「曇っていたり雨が降ったらお月見ができません・・・」
「月が見えなかったら、満月を想像しながらおいしくお茶をいただいてきなさい」と先生からの優しいお言葉。
目に見えないものを想像することが、お茶では大切なことなのだと教えていただきました。
そのことは日本文化に共通していることなのかもしれません。
「季節ごとの豊かな自然の中ではぐくまれた感性の蓄積と交差」
改めて代々受け継がれてきた裏千家茶道に感謝を申し上げるとともに、一層精進してまいりたいと思います。
 

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テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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