風の森通信 第527号
秋雨落葉
紅葉前線も北から南へ下り、山頂から山里へと駆け下りながら多くの木々が秋色に染まってきました。
そして街の中も秋本番。
お稽古の帰りの夕暮れ時、泉パークタウン内のいつもの散歩道を車で通ると、昨日の大雨のせいでしょうか落ち葉が歩道に広がっていました。
車を降りて写真を一枚撮影。
さやさやと風渡りきて道の辺に枯葉は音もなく積りたる
H20.10.25 冨樫通明
今日のお稽古は台子での後炭手前、行之行台子そして薄茶点前。
これで風炉とはしばらくお別れです。
お稽古でいつも大切にチェックしていることがあります。
帛紗の四方さばきの時のこと。
その日の自分の心の落ち着き具合を、推し測ることができる一つの目安になっているような気がいたします。
そして改めてお点前の席に自分が今いるのだと思うのです。
久しぶりの行之行台子、これまで幾度もお稽古させていただいているのに、相も変わらず齋藤先生からいろいろとご指導をいただいています。
いつになったら完璧なお点前ができるのでしょうか。
半分諦めにも似た気持ちになるものですが、やってもやっても完成しないのは、見方を変えればそれは素敵なことで凄いことなのかもしれません。
毎週土曜日のお稽古で、ほんのわずかながらでも前進が出来るようにと、身も心も柔らかくしておきたいものです。
「水指の蓋は行のお点前だから置くのはこちらですよ」
「帛紗は下から三枚目でしょう」
齋藤先生のお声が聞えてきて、お点前の席でいつも緊張している自分なのです。
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