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風の森通信 第537号


茶筅供養


 ・ 平成20年11月23日(日)午前11時30分~
 ・ 福島県いわき市  長源寺 茶筅供養

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 いわき市平胡摩沢にある長源寺は、旧磐城平藩初代藩主鳥居忠政公が、父鳥居元忠公菩提供養の為に建立した曹洞宗の寺院です。
毎年11月23日は茶筅供養が行われます。

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今年で28回目の開催となり、今年も多くの参拝者が訪れました。
これまでの茶筅供養で、雨が降った日は一度もないとのこと。
ありがたいことです。
 曇り空のなか茶筅供養に参加されたのは約50名の皆様方。
茶筅供養は茶道の上達を祈願するものとして執り行われてきました。お稽古でお世話になってきた茶筅を一本一本供養し、茶道具を大切にする心と周囲の人々にも感謝する心を育て、自分を成長させることのできる場ともなります。
 毎年茶筅供養に参加された皆様に振舞われていたのがギンナン粥。そのギンナン粥をいただくのも一つの楽しみだったのですが今年は芋粥となりました。それは本堂の裏手にあった大銀杏の木が昨年の台風の時に折れてしまい、ギンナンの実はまったく取れなくなってしまったようです。でもおいしくいただくことができたのでついお代わりをしてしまいました。
 こうして今年もまた多くの皆様方の参加のもと、茶筅供養が無事執り行われました。
来年もまた元気で皆様とお会いしたいものです。



・薄茶席

     席主    裏千家 矢内 宗里 氏

    床     小野澤虎洞老師筆  遠観山里色

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 遠く山里(さんり)の色を観る。
山の上から遠くの山里を観ているさま。
その山里の様子は、遠く離れたところから望んでいるとよく分かるもの。
それはまた一歩下がってみることで、本質を観ることができるものだと先生より教えていただくことができました。

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    花     白玉椿
    花入   竹
    香合   織部 伽藍

 花入の葉は艶があり、はっとさせられるほど生き生きとしているせいでしょうか蕾の白さが際立ちます。
香合も小ぶりながらも侘びた風情が印象に残ります。

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    棚      丸棚
    水差    瀬戸
    茶入    紋唐松蒔絵
    茶杓    誡堂和尚作  銘 時雨
    茶碗    那智黒
     替     奈良絵
     蓋置   高取
     建水   唐銅
    菓子    白菊          みよし製

茶筅供養にあわせて行われるこのお席、いつも出されるお茶碗があるとのことでした。
それは奈良絵の替茶碗。
このお茶碗でいただいた人は、傷もつくこともなくこうしてまたこのお茶碗に出会えたとお話をされたり、お茶碗を拝見する方々も、今年も元気な自分がまたこの茶碗に出会えたのだとお話されておりました。
同じお道具をつかわれ、こうしてお互いの無事と健康であることを確認しあえることができるのも、このお茶席だからでしょうか。
お菓子も毎年出されるのがみよしの白菊。
誠にありがたいことです。
お茶杓の銘が「時雨」
暖かないわきの地ですが、遠くの山はかすんで見え隠れしています。初冬の冷たい雨でも降っているのでしょうか。
お席の中では寒々とした光景を想いながらも、温かくそしておいしいお茶をいただくことができたのです。 

 矢内先生には写真撮影の許可とブログ掲載のご了解をいただきましたこと、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

【参加した会員からの感想】
 矢内先生からはこのお席は無題といわれましたが、そんなことはなくこの季節ならではのお床やお花そしてお道具の数々を拝見させていただきました。こうして今年もいわきの冬を前にした季節を楽しむことができました。今年の行事がまた一つ終え、年の瀬がまた一つ近づいたのだと感じております。
来年も参加させていただきます (S)


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テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大と、ヘルマンハープ演奏にも取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しそして癒しの音色などもお届けしていきます。

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