風の森通信 第557号


存在すること
                

 茶道は仙台に戻ってから始めたのでもう6年目に入ります。
社会人としてこれまで実にいろいろな事に挑戦してきましたが、今でも継続できているものといえば短歌に俳句そしてこの茶道だけです。その中でも茶道裏千家でお稽古をさせていただいていることが、今の私にとって一番の楽しみかもしれません。
今日は土曜日、午後から齋藤宗紀先生のお茶室でお稽古がありました。
炭所望(すみしょもう)、和巾(わきん)そして流し点。
お稽古は前毎週違ったものになります。
季節にあったお点前なのですが、席入しないとどのようなお点前をご指導いただけるのかまったく分かりません。
齋藤先生の門を叩いた頃は割稽古に明け暮れました。
小習の許状をいただいてからは、来る日も来る日もその都度お手前の種類が違います。どうして同じことを集中して教えてもらえないのか不満に思っていたものです。
昨年開催された宮城支部の研究会の時に、初めて皆様の前で大板中置での初炭手前をさせていただくことができました。しかしあの時齋藤先生から集中して教えていただいたお手前を、今すぐできるかとなると完全に同じものを出来る自信はまったくありません。つまり同じことを集中して学んだとしても、完璧に覚えてなどはいないということになります。
それは繰り返しのお稽古によって、いつしか身についてくるものだと教えていただくことができました。
老学の身の私にとって時が経つといろいろ忘れてくることが多くなってまいりました。
でもありがたいことがあります。
齋藤先生は月4回のお稽古をしてくださいます。
毎週欠かさずのお稽古だということです。

photo_21011004.jpg

先生はいつも丁寧にそして真剣に私たちに教えてくださいます。
真剣になってご指導をいただく先生の御側にいると、私までもがつい一緒に真剣になってしまいます。
一緒にいるだけで熱くなるそんな先生が齋藤先生なのです。
不思議です、このような動きも少ないお稽古なのに周囲の人をみな熱くし、そして真剣にさせてくれるのですから。
先日齋藤先生からお点前をしている最中にいただいた言葉があります。
「お点前の中でムダなことは一つもないんですよ」と優しく語りかけていただきました。
お茶事という大きな流れの中のごく一部分の所作であっても、それぞれの所作には必然性があって存在していると言われるのです。
「ひとつひとつの所作を大事にしてくださいね」と・・・
存在することは即ち価値のあること。
そう言われた時、ただひたすら自分のお点前の所作に集中することができたのです。
瞬間の所作を大切にして集中し繰り返すことの連続がお稽古。
「今をしっかり見つめてお稽古に励む」その言葉が心に残ります。
茶道のお稽古を通して、人としてあるべき生き方まで教えていただける齋藤先生を私は尊敬しております。
 さて来週からは大炉を使ったお稽古とお話がありました。
お茶室を変えてのお稽古が楽しみでございます。

 明日は北山輪王寺での月釜があります。
今日一日で仙台は大雪が降りました。
このような季節にどんなおもてなしが待っているのか今から楽しみです。


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大に取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しなどもお届けしていきます。

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