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風の森通信 第556号


臥牛現代書展
                

■平成21年1月23日(金)
■仙台市青葉区 仙建ギャラリー
■臥牛会(がぎゅうかい)

 昨日、職場の先輩が所属している会が開催した「第一回臥牛現代書展並びに佐々木白楊遺墨展」に伺ってきました。
多くの作品の中からいくつかの作品をご紹介させていただきます。

            街の灯  中島緋紗絵氏

photo_21012301.jpg

雨が降っているような和紙に書かれていて、その雨に煙る街の裏通りにぼんやりと灯がともります。
どんな人たちがこの通りを往来するのでしょうか。
さきほどは一人背を丸めてとぼとぼと歩く男の後ろ姿、たった今一つの傘に腕を組んで歩く若い男女の二人連れ。
雨にかき消されるかのように、通りの奥にみな吸い込まれていきます。にじみやぼかしが効果的に活かされている作品ではないでしょうか。

            雪月花  故佐々木白楊氏

photo_21012302.jpg

氏の遺墨展コーナーテーブルに飾ってあった小物入れの中の一つ。
器に和紙を貼り付け、その上に雪月花の字が書かれています。
文字の骨格だけではなく、曲がりや撥ねそして払いまで見入ってしまいます。そして一文字一文字が楽しそうに踊っているようにも見えてきます。
季節毎に、このような素敵な器に干菓子でも入れてお客様にお出ししてみたいものです。

       水上不二 「つつみ人形」  熊谷喜美雄氏

photo_21012303.jpg

職場の先輩の作品です。
水上不二は宮城県気仙沼出身の童謡作家。
同じ気仙沼出身ということでこの詩を選ばれたとのこと。
「つつみ人形」の最後の詩の部分のみですが、前の詩のところとは書風ががらりと変わりひらがなも多く、見る人の心を優しく包んでくれます。

   花はなつはぎ
   ははこぐさ
   つつみ人形
   うつくしや
   月はみやぎ野
   むかふ山
   つつみ人形
   いじらしや

作品の前で声を出して読んでみました。
どの言葉も脳裏に浮かんでくるものばかりです。
月見の名所である仙台市太白区向山(むかいやま)で水上不二は詠んだのでしょう。
つつみ人形うつくしや、つつみ人形いじらしや。

 展示された作品の一つ一つが読みやすく、いろいろな物語が浮かんでくる作品ばかりでした。使われていた和紙の色や素材も豊富でそこからもイメージが広がってくるのです。
見て楽しく、読んで楽しくなる個性豊かな作品が多数展示されておりました。
会員の皆様方から作品のご紹介もいただき、作品の見方や楽しみ方も教えてもらうことができました。また写真撮影の許可をいただきました「臥牛会」主宰者の佐々木祐一先生には、この場をお借りしまして御礼申し上げます。
作品展は残念ながら明日25日(日)まで。
次回の「臥牛展」も楽しみでございます。

 今日は寒い一日。
昨日は仙台では最高気温が13度と4月上旬の天気、そして今日は気温が3度と小雪が舞いました。
お稽古は雪を見ながら台子初炭手前、行之行台子そして台子薄茶点前。

  「お茶杓のご銘は?」
  「春雪でございます」

W先輩が応えてくれました。
立春までまだまだ寒い日が続きます。


和の学校仙台分校へどうぞ

テーマ : 和風、和物、日本の伝統
ジャンル : 趣味・実用

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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大と、ヘルマンハープ演奏にも取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しそして癒しの音色などもお届けしていきます。

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