風の森通信 第580号
落つばき
雨の中自由を得たか落つばき
H.21.4.25 冨樫 通明
仙台は朝から一日中雨が降り続きました。
お稽古をしている時雨の降る音ばかりが聞えてきて、釜の鳴る音や鳥の囀る音さえかき消されてしまっていました。
雨の音をこんなに長く聞いたのは久しぶりです。
お茶室という地面に近いところにいるから、こうして雨の音を聴くことができるありがたさを感じています。
帰り際、道路につばきの花がたくさん落ちていました。
落ちてもなお花の姿はそのままで、落ちたことすら知らずにいるのではと思ってしまいます。全てが終わったとばかりに花は自らの意思で枝を離れたのでしょうか。
カメラで近づいてみると、雨を含んだせいか花の重さを感じます。
やはり雨のせいで落ちたのでしょうか。
自由を得たのかそれとも孤独を感じているのか、それは花に聞くしかありません。
今日のお稽古は、長板を使っての初炭手前、貴人清次濃茶点前そして薄茶点前。
先月から新人のMさんが土曜日のお稽古の仲間入りです。
割稽古の大切さを改めて勉強させていただいており感謝です。
来週からは風炉でのお稽古がまたスタートいたします。
ライアーは現在注文中です。お願いしたのはヨエックスのソロ・ソプラノで色はクリアに決めました。ドイツから輸入となりますので、私のところにライアーがきてくれるのは7月上旬頃となるでしょうか。
お茶と同様、それまで待つことの楽しさを味わうことにいたしましょう。
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