風の森通信 第588号
「華鬘(けまん)草」
先日のお茶会のお席で「華鬘(けまん)草」の花を拝見することができました。
家の庭にも咲いているのでデジカメで撮ってみました。
なんともその花の姿が面白い。
華鬘とは花の輪をかたどった飾り物で、寺院のお堂の中で輪灯瓔珞(ようらく)とも呼ばれている。それは真鍮で出来ている佛具で、この花のような形のものが何段にもぶら下がっているものです。
別名「鯛(たい)釣り草」とも呼ばれていて、なるほど釣竿にたくさんの鯛がぶら下がっているように見えてきます。英名ともなると「Bleeding Heart」と穏やかではない名前が付いています。
視覚的にみた場合はどうも「ハート」の形に似ているます。
心臓から血が滴っているということのほうが分かりやすいのですが、それではお茶室にその名は相応しくありません。
やはり「華鬘草」や「鯛釣り草」と言ったほうが良さそうです。
宿根草なので毎年楽しめる花だが、それにしても不思議な花の姿です。
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