風の森通信 第631号
オペレッタ「こうもり」
・日時 平成21年11月25日(水)19時00分~
・場所 仙台市泉区 イズミティー21小ホール
・主催 泉ムジカサロン第90回記念例会
今宵はあなたと乾杯
オペラとオペレッタの違いも知らない私が、初めてオペレッタ「こうもり」を鑑賞する機会を友人からプレゼントしてもらいました。
恥ずかしい話なのですが、生まれてこの方「オペラ」や「オペレッタ」にはまったく縁がなかった私です。
前から5列目の中央の席。
歌手の方々の目の動きまではっきりと分かるほどの場所。
歌手の皆様方の声量には圧倒されます。
一通りのストーリーはインターネットで調べておいたのですが、ハイライツということもありストーリー的には省略されていたことは否めませんでしたが、日本語で歌い演じられたので初めての私でもなんの抵抗なく楽しむことができました。
物語の大筋は次のようなものです。
大晦日の夜
夫婦がそれぞれ偽名を使い別々に舞踏会へ
夫が誘惑したのは変装していた妻
シャンパンをのみながらワルツとポルカで踊ります
翌日場面は刑務所の中
お互いが弱みを握られながらも舞台はクライマックスへ
それは「こうもり」とあだ名された男が仕組んだ茶番劇
「全てはシャンパンのいたずら!」
一切を水に流すことに・・・
キャストは次の方々。
・アイゼンシュタイン(T) 佐藤淳一
・ロザリンデ(S) 渡部ジュディス
・アデーレ(S) 佐藤順子
・オルロフスキー殿下(Ms) 高橋真美
・ファルケ博士(Br) 鈴木誠
仙台を中心に活躍されている皆様方です。
ファルケ役の鈴木誠氏が舞台右側でナレーターをつとめ、観客の私たちが歌を聴きその舞台を思い描きながら話が進んでいきます。ある意味では演劇を鑑賞しているという感覚で楽しむことができたといえるのではないでしょうか。
二幕の途中で、ドリンクタイムが別の会場で用意されていたのにはびっくりです。ジュースやコーヒーの他においしいスパークリングワインも準備されていたり、この舞台の結末を予感させるような会場設定には驚かされます。この休憩時間の中でワインをいただきながら、同じテーブルの皆様方からはいろいろとお話を伺うこともできました。この物語が大晦日のパーティーの設定となっていることから、ドイツなどの歌劇場では年末年始の定番のレパートリーであるとお聞きしました。日本でいえば年末にかけて第九のコンサートが各地で開催されるようなものでしょうか。
舞台の中では男女のつながりや大人のずるさやエゴ、喜怒哀楽がそれぞれ交錯し、人間の持っている一面を見事に歌い上げられておりました。
最後の場面は刑務所の中、ファルケ博士が仕組んだ「こうもりの復讐」が明かされます。「全てはシャンパンのいたずら!」と歌手全員で歌い幕が下りました。
今回の舞台の大きな特徴は、ピアトとエレクトーンがオーケストラを担当し雰囲気を盛り上げていたことでしょうか。ピアノは渋谷るり子氏、エレクトーンは竹野靖子氏、そしてエレクトーン編曲は佐藤博幸氏。出演されたのは全員で8人の皆様方、イズミティー21小ホールでもこうしてオペレッタを楽しむことができたのです。
ホールでいただいたワインやスィーッもおいしゅうございました。
シャンパンにでも酔っているような終わり方そして心地良さ。
次回の例会も楽しみでございます。
この場をお借りしまして、オペレッタ「こうもり」を主催していただきました泉ムジカサロン主宰の渋谷るり子氏に、そして誘っていただいた友人に感謝申し上げたいと思います。
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