風の森通信 第638号
万年寿千里夢
万年寿千里夢 臨済寺阿部宗徹老大師筆
庚寅歳 平成22年1月1日
新年明けましておめでとうございます。
万年の寿千里の夢
人は万年も生きられるものではありません。しかし人は千里先の夢をいつも考えたり夢を追い求めたりするものです。
夢は夢として、毎日の生活の中では一歩一歩の積み重ねこそが大切なのだという教えでしょうか。
寅年生まれの私にとっては、万年の幸せは虎のように千里往って千里還るほどの行動力が必要だと、素直に理解させてもらおうかと思っております。私はやることがいっぱいで老けてなどいられません。
この色紙は和の学校仙台分校のN先生から、私が寅年生まれだというのでわざわざ届けていただいたものです。
阿部宗徹老大師直筆、右上には「水清美山」の関防印。
朱文印は室号の「無底窟」、白文印は道号「浩三宗徹」とみることができます。
阿部徹老大師は妙心寺第七百四世、そして現在花園大学学長を務められています。
描かれた二匹の虎は、千里先の未来を見つめながら首をかしげている後姿がなんとも個性的。
私の大事な宝物にさせていただき、秋に予定しているお茶事の床に荘らさせていただきたいと思っております。
毎年、元日には太陽を拝むのが私の習いです。
子供の頃から「お願いより先にお礼をいうように」と父母に言われ続けてきました。しかし不思議なことにこの年になっても「お願い事」を先にすることが多く、気付いてから途中で慌ててお礼をするということがしばしばです。
それは日常の生活の中でもいつも必要なこと。
「ありがとう」
「ありがとうございました」
きれいな日本語です。
しかし残念ながら今年の仙台は朝早くから小雪模様、太陽を拝むことが出来ず道路に出てまずは雪かきです。
5cm程度積もっていたでしょうか。
雪かきで新年(とし)がサクサク動き出す
H.22.1.1 冨樫通明
お昼過ぎにはご覧のように私の車の上にも雪が積もりました。
ユーモラスな表情の怪獣の顔にも似ているので、このままそっとしておきましょう。
明日はどんな怖い怪獣になっているのか楽しみです。
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