風の森通信 第690号
大学祭参加茶会
■日時:平成22年10月11日(月・祝)
■場所:東北薬科大学 中央棟1階ロビー
■主催:東北薬科大学明朋部茶道班
短冊 萬年山極楽寺 西垣宗興和尚筆 竹有上下節
花 白水引 菊
花入 歌花筒
釜 棗形
水指 青磁
薄器 平棗 高台寺蒔絵
茶碗 色絵四君子
替 青海波松竹梅文
茶杓 西垣大道和尚作 銘 深山路
蓋置 織部七宝透
建水 曲
御茶 宮城の白 大正園詰
菓子 まこと 甘仙堂製
器 青交趾菓子器
花入に入っていた菊は、もってのほかという大変珍しいものでした。もってのほかという菊は食用にもなる菊で今が食べ頃でしょうか。こうして花入に入っているのを見ているだけでも、秋の光景や味や食感まで想像することが出来たのです。
お点前をされたのは一年生そして半東は二年生が担当されたようです。
特に一年生は今回のお席がお点前デビューとのこと、短期間で先生や先輩たちから指導を受けられ、間違いもなく堂々としたものでした。
お菓子の銘の「まこと」は二年生が菊の花言葉の誠実からとられたとか。
お菓子の銘までいろいろと考えられ、誠心誠意お客様に尽くすということで取り組まれたようです。
お道具も秋を感じさせるものがたくさん並びました。
その中でも水指の青磁の色の深さと、替茶碗の青海波そして青交趾菓子器の鮮やかな色がとても印象に残りました。
私がいただいたお茶碗は、薬科大学と銘が入ったお茶碗でした。
お道具の説明を伺っていると、これまで茶道部で活躍され卒業されていった先輩たちから、寄贈されたお道具がたくさんあることを知ることができました。
お茶碗もその一つのようです。
お道具だけでなく、精神としての茶道がこうして後輩たちに引き継がれているのは誠に嬉しいことです。
静かな空間で、他のお客様方と一緒に秋のひとときを楽しく過ごすことができました。
御茶おいしゅうございました。
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