風の森通信 第691号
大切なこと
お茶事を終えて早いもので二週間が経過しました。
それは戻ることの出来ない過去の思い出。
今年の大きな目標はパーフェクトではなかったものの、実行できたということで一応達成です。結果はどうあれ、お客様方と共に時間を過ごさせていただいたというかけがえのない四時間だったのです。
こうして目標としてきたことが一つまた一つと終わる度に、ほっとすると同時に一つの楽しみになってきました。大事にしていたことが一つ無事終わったという喜びのようなもの。
そんなことを指折り数えているのは、精神的老化にもつながっているのかもしれません。
しばらくお茶を脇に置いて、これからはライアーに時間を使っていきたいと思っています。
ライアーの音色は、心の中にいつまでも余韻となって残る素敵な音色です。ライアー奏者の優しさが、そのまま音になって聴こえてくるような不思議な感覚になるものです。
長くもない人生の中で、心惹かれることはそんなに多くはないはず。
もしこのライアーの音色のようなものを見つけられたら、これから残された時間の中で大切にしていきたいと思っています。
大切に大切に・・・そう大切に!
今日のお稽古は、杉棚を使った茶通箱そして貴人清次薄茶でした。
来週は花月とお話があり、今日の復習を兼ねた茶通箱付花月そして貴人清次花月と齋藤先生から予告がありました。
来週もまた楽しみでございます。
和の学校仙台分校へどうぞ