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風の森通信 第693号


瑞鳳寺月釜


■日時:平成22年10月23日(土)
■場所:仙台市青葉区 瑞鳳寺山内
■主催:淡交会宮城支部

・濃茶席(台目席)   猪股 宗鶴 氏

 床   宙宝和尚筆  松風鼎来入

  花     鉄線 沼虎尾
  花入   時代 古銅 遊釻 
  香合   干柿

  釜     遠山
  風炉   土面取
  水指   赤 寄口 藤村庸軒好


  茶入   瀬戸織部
  茶杓   鵬雲斎大宗匠作 銘 松籟
  茶碗   御本
   替    萩
   蓋置  半枯
   建水  木地曲
  御茶   青葉の昔     大正園詰
  菓子   深山        賣茶翁製
  菓子器  割山椒 乾山写秋草図

床の花は鉄線の返り咲き、沼虎尾は草紅葉と拝見しているだけでこの季節の風さえ感じます。
香合の干柿もおいしそうに荘られています。
水指が赤楽の寄口でとても印象的なお道具でした。


・薄茶席(海眼閣)  樋口 宗正 氏

 床  淡々斎筆 露地絵賛
        初しぐれ 露地にいてふの二つ三つ

  花      刈萱、藤袴 秋丁子、突抜ホトトギス
          ベル咲鉄線、見返り草、岩シャジン  
  花入    時代手付籠
  香合    ざくろ乾漆

  釜      小雲龍
  風炉    焼桐板

  水指    菰山窯    古萩細
  薄器    時代菊蒔絵
  茶杓    大亀和尚作 銘 柴舟
  茶碗    琴浦窯     色絵草花
   替     安南写七賢人絵
   蓋置   柳生之里竹一双内
   建水   蛇蝎唐津差替
  御茶    翠芳の白   井ヶ田園詰
  菓子    里の秋     賣茶翁製
  菓子器   白檀塗楓蒔絵丸盆

十月ともなると秋の花をたくさん拝見できる楽しみがあります。
七種とのことでしたが、私の知らない花が多くて名前を書いてみましたがまったく自信がありません。それにもう一つの花の名前を聞き忘れてしまいました。さて何というお花だっだでしょうか。
香合のざくろ乾漆もまるで採ってきたばかりのようです。
釜には紅花が入っているとのこと、どのような赤に変化してくれるのでしょうか。
風炉先は古今和歌集が書き連ねてあり、仮名の好きな樋口先生らしいものでした。
いよいよ秋の名残りの季節となってまいりました。



 今日のお稽古は軸荘、杉棚を使った茶通箱付花月そして貴人清次花月薄茶でした。
今日は霜降そして満月。
斎藤先生が準備されていたのは兎の干菓子。

こうして季節を楽しめるのもありがたいことです。
軸荘は久しぶりです。今日は美濃紙を使って巻紙の作り方を教えていただくことができました。
「何卒お巻きあげを」
扇子がなかなか開いてくれなくて冷や汗ものでした。

 明日は宮城県芸術祭茶会で輪王寺に行ってまいります。
遠州流さんの薄茶席、織田流さんと三彩流さんの煎茶席に席入させていただく予定です。
その後、藤崎デーパーで開催されている六華窯岩井純先生の
「フィレンツエ展記念展」に伺います。
どんな出会いがあるのか今から楽しみでございます。


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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