風の森通信 第707号
青菜漬(せいさいづけ)
青菜漬けとは青菜という野菜を使った山形を代表的する漬物です。見た目は野沢菜漬や高菜漬と同じで、幅広で肉厚の茎が特徴で、山形市を中心とした内陸部でしかとれません。
先日親しい友人と一緒に、仙台市太白区にある秋保(あきゅう)温泉に行った時、久しぶりにおいしい青菜漬をいただいてきました。
買い求めたのは「主婦の店さいち」
あの有名なおはぎを販売していて、お店の経営理念が「一回限りのお客様でも一生のお客様にする」というお店です。
また食べたくなったのでお稽古の帰り道、近くの藤崎スーパー寺岡店から買ってきました。
サクサクとした歯ごたえと、ほど良い塩味そしてぴりっとした辛みが特徴の漬物です。
特に漬けてまもない青菜漬の辛みは最高です。
茎の太く辛いところはカリカリと音をたてて食べた記憶、葉の部分はあったかいごはんを巻いて食べた子供の頃の食卓を思い出します。
そういえば、炉開のお茶事の時にも香物として青菜漬が出されました。雪が降り始める頃、私にとって青菜漬やおみ漬が季節の漬物となっています。
青菜漬、一度食べたら忘れられない故郷の味なのです。
故郷の青菜漬をいただけば母恋しくて父懐かしく
新米のご飯を巻いて口にする青菜漬の辛さよろしき
H.22.12.5 冨樫 通明
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