風の森通信 第712号
四極
「四極」とは十二月の異名。
リンク相互接続の雫さんに教えていただいたものです。
それは総ての方角の果て。
年の始めの一月から見れば、一番遠いところにある月ということでしょうか。
でも見方を変えれば新たな年の一月に最も近い月。
今日、十二月三十一日は四極の果ての果て。
一日の区切りの連続が一年。
その一年の連続が自分の一生。
私は今年が年男で、本厄の年でありましたがなんとか一年を無事に過ごすことができました。この齢ともなると一つ一つの区切りを無事終えることが喜びにもなってくるものです。
「無事是好年」
先日友人からの紹介もあり、仙台市青葉区西公園内にある櫻岡大神宮で厄払いをしてきました。
昇殿参拝をさせていただき、玉串を奉げ二拝二拍手一拝。
右手を手前に少し引き大きく拍手(かしわで)を打ってまいりました。両手を合わせるのは、左手の「陽」と右手の「陰」が調和することを意味しているため、「陰」である右手を控えることで安定した音と同時に音も大きくなります。
お祓いを無事終えて、神職の方からいただいた言葉が「おめでとうございます」でした。厄を払っていただいたわけですから誠にありがたくおめでたいということになります。
大きな御神札、お守り、神箸そして神饌(しんせん)のお菓子や櫻岡大神宮の冊子までいろいろといただいてきました。
これで今年中にやれることは全てやり終え、あとは思い残すことはありません。
自分の生き方として、やれることは全てやり最善を尽くして待つ!お祓いをやっていなかったから、こうだったとはいいわけしたくないと思っています。
神頼みも一つの方法、そんな生き方の私です。
一年を振り返ると、いろいろやってはみたものの失敗ばかりとは思いませんが、しかし満足したということがほとんどなかったという思いです。そこから何かを自分なりにつかみ、次につなげていくことが出来ればと思っています。
櫻岡大神宮の待合広間席で富岡鉄斎筆「到蓬莱」に出会うことができました。
太くそして濃墨で書かれいかにも鉄斎らしい書風のもので、今年一年の最後に力強い書を拝見させていただくことができたのです。
昨夜は小雪降る中、仙台光のページェントに行ってきました。
いつ見ても定禅寺通りの光の輝きは見る者を圧倒します。
今年からエコということもあり、欅並木にはLED電球が新たに取り付けられました。
人間が意識的に作った形の飾りではなく、自然の木々の枝に沿った光の配列であるため不規則で不思議な光の光景です。
そこが他の地域の光の祭典とは違ってこの祭りの大きな特徴です。自然な形の飾りなので見ていて疲れることはなく、風が吹けば景色全体が揺らめいてくれて見飽きることはありません。
この飾りも今日が最終日。
「健康で無事」に過ごせた寅年の一年に感謝です。
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