風の森通信 第724号
銘菓「霜ばしら」
この干菓子の銘は「霜ばしら」
口の中に入れると、舌の上で霜ばしらが儚く溶けていくような食感の飴のお菓子です。
けっして噛んではいけません。
サクサクと噛んでしまっては、単なる綿菓子の味しか口の中には残りません。口の中で霜柱が溶けていく時間の経過を楽しむことができるのがこのお菓子の最大の特徴です。
青くて丸い缶の蓋をとってみると、真っ白ならくがん粉の中に埋もれるように「霜ばしら」は隠れています。
力を入れて取り出すとすぐに潰れてしまうので、懐紙の上にそーっとそっと取り出してみると、本当に霜柱のような姿をしています。
日本人の美意識をくすぐる、繊細で、儚く、美しくサッパリとした上品な甘さのお干菓子。
日本広しといえどこのような干菓子はありますまい。
珍しさや季節感のある干菓子なので、仙台の冬のお土産にはこの「霜ばしら」と私は決めています。
お茶のお席で「霜ばしら」の話題で盛上がるのは間違いありません。
冬にだけあえるやさしいくちどけ「霜ばしら」
あなたにも届けたい。
「霜ばしら」は冬季限定商品です。
御製は九重本舗玉澤(ここのえほんぽたまざわ)
今日のお稽古は一年ぶりに大炉です。
初炭手前、濃茶点前そして薄茶点前といつものようなスピードとはいかず、逆にゆっくりとしてお点前で落ち着いているように見えるから不思議です。
お濃茶席では鶯餅をいただくことができました。
この写真は水屋で撮影したものです。
何とも鮮やかな鶯色でございます。
きな粉に抹茶が入っているのではと思ってしまいます。
御製は玉澤総本店。
先週のお稽古は行之行台子そして台子薄茶点前でした。
再来週は花月と齋藤先生からお話がありました。
今から楽しみでございます。
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