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風の森通信 第726号


「大徳寺納豆」



 これは「大徳寺納豆」です。
懐紙の上に置いて撮ってみました。

納豆とはいっても糸をを引くことはなく、色は黒くてコロコロとした小石のようにも見えます。
仙台で納豆といえば糸引き納豆のことですが、京都ではこれが納豆と呼ばれているようです。
昨年の夏頃、京都在住の友人が届けてくれたものです。
最初は興味半分でいただきましたが、独特の香りと塩辛さがあってけして好きとは言えず、それ以来ずっと冷蔵庫に入れたままですっかり忘れていました。お正月を過ぎ節分の時、置き忘れていたことに気付きなんとか処分しなければと思いまた食べてみました。
一個だけ口に含んでみると、塩辛いというのがまず第一印象。
少し噛んでいるうちに醤油のような味がしてきます。でもどちらかといえば粘りのない納豆の佃煮と言ったところでしょうか。
もう少し食べていると、色の黒いお味噌を口の中で溶かしているようにも思えてきます。

説明書には一休禅師が、中国より持ち帰り大徳寺に伝えたと書かれています。寺の僧侶たちは肉食が禁じられていたので、貴重なタンパク質として栄養源なっていたという。また門前の町衆に飢饉の保存食として伝授されたともありました。
一休さんの時代のことを考えながら口を動かしていたら、知らず知らずのうちに何個か口の中に入っていました。
当然のことながらお茶を飲みながらではありましたが、いただいているうちにこの塩辛さが癖になりそうな味であることが分かってきたのです。
誰でもが好きにはなれるとは思いませんが、私は何の抵抗もなく食べることができました。
それ以来専用の容器に入れて、毎日五粒程度食べております。
お酒やビールの肴になりそうです。甘いお菓子ばかり食べた後のお口直しや、二日酔いなどの時などにはいいのかもしれません。
しばらくは私だけの楽しみとなりそうです。

 朝起きてみると仙台は約十センチ程の積雪がありました。
午前中でほとんどの雪が消えてしまいましたが、午後からのお稽古をしている間も雪が少しだけ舞っていました。
雪が降っているのを見ながらのお稽古はこの季節だけです。
大炉での後炭手前、更々棚を使っての濃茶点前そして筒茶碗。

齋藤宗紀先生にご準備いただいた主菓子はバレンタイン用の羊羹で、表面にはピンク色のハートマークがたくさん付いているものでした。

   「御銘は?」
   「告白と申します」

どっと皆様方から笑い声があがりました。
男の私が言ってはまずかったかな~!
 来週は後炭所望、貴人清次花月そして平花月と齋藤先生より予告がありました。足の運び方から帛紗の付け方まで、また元に戻らなくてはなりません。
毎週変化のあるお稽古が楽しみでございます。


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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