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風の森通信 第776号


お茶室の中で



 仙台は今朝初氷となりました。
家庭菜園の中にある水槽に氷が張って、いよいよ本格的な冬はもうすぐのようです。

 今日のお稽古は四ヶ伝の中の盆点そして流し点。
今日のお床

色紙は寂聴筆「忘己利他」
花は白侘助そして照葉は夏椿。

 昨夜偶然にNHKの「瀬戸内寂聴の青空説法」を見ることができました。
東北の被災地を巡り出会う人々に語りかけ、ときには抱きしめながら悲しみに寄り添う寂聴さんのお姿を拝見することができました。
番組の中で心に残った言葉があります。
「代受苦」そして「和顔施」
大震災によって亡くなられた方々を供養し、残された私達は命を大切にし和やかな笑顔で人に接していきたいと改めて思っています。
お稽古で寂聴さんの色紙「忘己利他」に出会ったのも驚きでした。
私の残された人生の中で一人でも幸せにすることによって、自分もまた一つ幸せになることができればと願っています。
今日の色紙もまた一つの出会いでしょうか。


 四畳半茶室。
お茶室とはただ唯一お茶をいただくための空間です。
お茶室の広さ、設えの位置や存在のひとつひとつに、理由や約束事の有る空間といえるでしょうか。
このお茶室にいる亭主や客の立ち居振る舞いが、四畳半の中で総て行なわれることになります。
お茶室は私が好きな場所であり、お茶の世界に集中することができる場所です。
その中での楽しみの一つに光があります。光がいかようにもその時々に変化してくれるのが私は好きです。
それに客と亭主との距離感ももう一つの楽しさといえるでしょうか。広いから寛げるというものではなく、四畳半で十分に寛げるものです。
お茶室には無駄な空間はまったく無く、そこでいただくお茶は誠においしいものなのです。



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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大そして、昔からあった美しい東北の四季とそれを彩る催しを発信していきます。ドイツで生まれたVEEH HARFE(ヴィーハープ)演奏にも取り組み、癒しの音色をお届けしていきます。

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