風の森通信 第812号
「志ん橋」
大提灯の文字は「志ん橋」
浅草寺にある大提灯の中で一番好きなのが浅草寺本堂にあるこの提灯。
他の提灯は漢字ばかり書いてあるのですが、この大提灯にはひらがなの「ん」が入っているだけでなぜかほっとするところがあります。
漢字だけではバランスが良いのですが、何か固定化されているようで私には堅苦しくさえ感じられます。
「ん」が入るだけで不思議に個性が見えたり人間的な温もりさえ感じられるものです。
皆様はいかがでしょうか?
仕事の関係で久しぶりに東京へ行く機会があり、帰りに久しぶりに浅草寺に行ってきました。
大提灯の他にもう一つのお目当ては、本堂左手の一角にある石碑群の中で子規の句碑を拝見することでした。
観音で雨に逢ひけり花盛 子規
石碑の左脇には紫陽花の葉がたくさんありました。
子規は梅雨の季節に観音様にお参りしたに違いありません。
梅雨に入れば紫陽花の花はどんな色に染められるのでしょうか。
その頃にまた行ってみたいものです。
今日のお稽古から風炉に変りました。
切掛風炉初炭手前、更々棚を使っての茶通箱そして入子点。
いただいた干菓子は式亭の氷菓糖(ひょうかとう)
外はシャリシャリ、中はしっとりとしていてサイコロのような琥珀菓子で、この季節は紫陽花を思わせる色合いでした。
明日は学校茶道連絡協議会の総会並びに春季講習会に参加してまいります。
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