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風の森通信 第833号


 心の対話


 秋の色といえば赤や黄色それに茶色などの色が浮かんできますが、こちらの二枚の写真は今咲いているキク科の花です。
 一枚目の写真はベランダに顔を出した「孔雀アスター」
この花は友禅菊の仲間といわれていますが、手毬のように丸く咲いてくれるのが特徴です。
とても優しく甘やかな秋色。

 下の写真は、家庭菜園で咲いている食用菊の「もってのほか」
正式な名は「延命菊」というもので、古くから東北地方で育てられているものです。

 仙台では十月に入るとそちらこちらに菊明り。
「着せ綿」は菊の花を真綿で覆って夜露と香りを移しとり、翌朝その綿で体や顔を拭えば老いが去って長寿を保つと信じられています。

  雖菊而無耳
  有葉而不食

 「菊(聴く)」とはいえども耳はなく「葉(歯)」はあれども而して食べることはなしと漢詩にあります。ここ陸奥では「葉(歯)」があるのですからから私たちが食することは普段のことなのです。
朝早く起きて籠いっぱいに菊の花を集めてきます。
彩りのきれいなことは言うまでもなく、摘んだ指も菊の香りが残ります。家に持ち帰ってすぐに夜露の付いた花びらだけをとって、大きな鍋に少量の酢を入れて花びらをさっと茹でるだけ。
きれいな彩りとシャキシャキした歯ざわり。ほのかな菊の香りと少し苦味のある味は、大人だけが知るこの季節の楽しみです。
 こうして季節毎の花を見つめて感じることは、五感を使って「自分と自分の心の対話」のような気がしてなりません。
 「きれいだよ」
 「今年も会えたね」
 「元気がいいな」
 「心を癒してくれてありがとう」
と私がいうと菊も同じように私に答えてくれるのです。


 今日は中置のお稽古。
十月は名残り時期、お客様から水を遠ざけ火を少しでも近づけるという心づかいの表われ。
後炭手前、濃茶点前そして薄茶点前。
床の色紙は指月布袋画賛「阿の月が落ちたらおれが拾ひます」

 先週のお稽古は且座之式(しゃざのしき)
時間があったので「花」「炭」「香」それぞれのお役をさせていただくことができました。
そして最後に平花月。
月に一度の花月のお稽古はやはり楽しみなことです。


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プロフィール

 冨樫 通明  (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)

Author: 冨樫 通明 (仙台市在住 ・ ぎゃらりー風の森代表)
NPO法人和の学校会員、和の学校仙台分校会員。
茶道を中心とした「和の文化」の実践と普及・拡大と、ヘルマンハープ演奏にも取り組んでいます。
昔からあった美しい東北の四季、それを彩る催しそして癒しの音色などもお届けしていきます。

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