風の森通信 第903号
福無量
今年も大崎市岩出山の中森宗和先生より色紙を頂戴しました。
阿部宗徹大老師筆 福無量
馬絵の胸の辺りに「寿」の字が金彩で書かれています。
福徳が無量に集まっていることであり、観世音菩薩の衆生救済の力が無限であることも意味しています。
「観」とは物事を細心に分別して観察し道理を悟ること。
「音」とは一つ一つの音であり、一人一人の声です。
観音様は私たちの願いをきいてくださる菩薩さまということになります。
昨日は仙台三十三観音一番札所の亀岡に行ってきました。
山形の最上三十三観音とは少し趣きが違うようですが、地元仙台ということもあり巡礼をスタートしました。
観音参りは自分が元気でないとお参りに行くことはできません。
時間的にも余裕があり、家も留守にしなくてなりませんし、ある程度のお金も必要です。全ての条件が満たされないとなかなか行くことはできず、観音参りに行けること自体が感謝そのものなのかもしれません。
神社はお礼参りに行くところであり、観音様巡りはお願いに行くところ。いままでの認識が変わりました。
最上三十三観音第26番札所である大石田町「川前」は今雪の予報でした。
眼下は最上川の流れの向きが大きく変わる場所なのです。
川前の観音堂に雪の舞 H26.1.2 冨樫 通明