風の森通信 第932号
最上三十三観音巡礼 9回目の結願
最上三十三観音巡礼をスタートしてから早いもので一年が経過しました。今回は一泊二日の日程で九回目の結願(けちがん)となり、今年の目標としてきた十回目の巡礼結願はもうすぐです。
写真は打ち納めの第三十三番札所の庭月観音堂。
観世音の導きで無事に庭月までたどり着くことができ、「おかげさま門」をくぐり抜け、本尊聖観世音菩薩様に心から合掌させていただくことができました。
祝日ということもあって多くの参拝者でにぎわっています。
友人が御朱印を集めていて、同時に観音まつり記念の散華(さんげ)をいただくことがぎました。
散華とは寺院で法要を巌修する時に諸仏を供養するために花が撒かれます。花はもともと蓮弁をはじめとする生花が使われてきましたが、現在は蓮の形をかたどった写真のような色紙が代用されるようになっています。
最上三十三観音巡礼では、各札所毎に「延命十句観音経」(えんめいじゅっくかんのんきょう)の中の一文字を書き込んだ散華を巡礼者に配られています。
写真の上は第四番札所の圓應寺で頂いた「佛」の散華、下は第十一番札所の高松光明院の「縁」、左側は第十三番札所三河村常福寺の「法」そして右側は第二十八番札所の塩ノ沢曹源院の「念」の散華です。
全ての散華が揃うと「延命十句観音経」の完成です。
「延命十句観音経」
観世音 南無仏
与仏有因 与仏有縁
仏法僧縁 常楽我浄
朝念観世音 暮念観世音
念々従心起 念々不離心
「延命十句観音経」は四十二文字のもっとも短い経典として知られていて、観世音を信仰する人は誰でも簡単に覚えられ、称えることができるありがたいお経です。
庭月観音での結願以降は十回目の巡礼となり、初めて金の札を納めることになりました。納札の裏面には筆で巡拝月日、願い事、住所、名前を記入し各札所に一枚ずつ納めていきます。
平成廿六年甲午九月吉祥日
為 天下泰平 国土安穏 .
仙台市泉区寺岡 冨樫通明
先週のお稽古は和巾そして五行棚。
来週の土曜日は、社中の皆様方と一緒に宮城道場で研究会参加となります。
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