風の森通信 第956号
湯気もごちそう
今日のお稽古は広間席で真之炭、真之行台子そして台子薄茶点前。
いつもと違った曲がり茶道口、炭点前の座掃(ざばき)はスムーズに下がっていくのがことのほか難しいものです。
後半では羽箒を左手に持ち替えて掃きだしとなり、決められた回数ではなかなかうまくいかないものです。先生にお願いして座掃を三度お稽古させていただくことができました。
スマホで真之行台子の点前座を逆光で撮ってみました。
湯気でお点前の様子も見えなくなるときもあるほどです。
極寒のこの季節、炭火で煮えのついた釜の湯がシュンシュンと音を立ててたち昇る湯気は、お客様にとってこれもまたご馳走となるのです。
いただいた主菓子は「ひちぎり」
名のとおり餅の端はひっぱってちぎりとったような形をしています。
よもぎの香りのする草餅の上にはつややかな粒餡があって、その前には淡い桃色のきんとんがのっています。きんとんはきめ細やかなものでふわふわと軽い感じがいたします。口にすると、その軽さをよもぎ餅のかすかな苦みが引き締めてくれます。
なんともぜいたくな主菓子です。
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